『ベトナム戦争のことをどれほど知っているか、と問われれば何も知らない。子供のころからリアルに戦争をしていることを知っていただけ。映画からプラトーン、帰還兵の7月4日に生まれて、多数、アメリカの英雄的、戦争後遺症に苦しむ目線で知っていただけに過ぎない。「戦争の悲しみ」バオ
ニンが兵士として戦った小説がリアル。勧める。取材従軍として本書でも現地取材をして命待ったなしの経験をしているがどこか歯がゆい。興味本位?何故?ベド民の目線が描かれていないからなのか?カンボジア、ベトナムの歴史、これだけ弄ばれた国はあるだろうか?」
文字数制限で「読書メーター」に書いた感想はここまで。
日本人作家による文集・編纂なので、どうしても日本人目線で、どこか、比較的近いのだけれど、遠くの出来事として、一般市民はとらえていたのじゃないだろうか?それでも、兵士に同行して取材を続ける方たちは命知らずか、経験してみないことには何も「ベトナム戦争」は語るべからず、なのだろうか、勇気ある行動ではあるのだろう。
今回、文末、小冊子にまとめられているベトナムの古くからの歴史、何故に、アメリカが参戦してきて、よそさんの国のために戦争に加担するのか?など、基本的な要素もクリアーになり、また、付随する事柄も多く学べた。インドシナが共産主義に赤く染められることは、西側諸国からして看過できないことであったし、水面下で中国からのベトナムへの武器供与、それに南ベトナム政府軍もアメリカの傀儡となっているような立場であったし、考えると人間は争うことが好きで、あちらこちらで壁を建てて境界で遮断・分断しようとしているところだけれど、今の国際情勢をニュースで垣間見ても、自分自身、何もできない(何かする気があるのか、そこから問われるが、実は何もしていないし、する気がないのが事実)
ただ、考える機会を与えてもらったといえるでしょう。
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登録情報
出版社 : 集英社 (2012/4/5)
発売日 : 2012/4/5
言語 : 日本語
単行本 : 640ページ
ISBN-10 : 4081570027
ISBN-13 : 978-4081570027 |
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