『満洲の光と影(コレクション 戦争×文学)』
伊藤永之介(著)、徳永直(著)、里見弴(著)、清岡卓行(著)、村上春樹(著)、その他
2018
10/27
土曜日

(コレクション 戦争x文学)シリーズから12作品目。先日、浅田次郎氏の「天子蒙塵」を読み終えた僕の魂は満州の地を彷徨っていて、満州に関連する小説を貪り読みたいと渇望していた。本書も値崩れせず状態でアマゾンのウォッチリストに入れていたが2,980円でも読欲求が勝り購入したのだ。作家・作品は下段のとおり。満州という響きは独特の時代感と芳香感があり、日本帝国の我が儘と、それにだまされた農民たち。また、現地の蒙続、漢族、鮮続たちはえらい迷惑千万だろう。逆に日本へ他民族が何の前触れもなしに乗り込んで土地を乗っ取り、生活を始めたらどのように感じるのか、日本帝国には大義名分があったが、それはあくまで自国に都合よかれ、であって相手国には何のメリットがあるというのか。

コレクション 戦争x文学   
現代編 テーマ編
1 朝鮮戦争 11 軍隊と人間
2 ベトナム戦争 12 戦争の深淵
3 冷戦の時代 13 使者たちの語り
4 9.11変容する戦争 14 女性たちの戦争
5 イマジネーションの戦争 15 戦時下の青春
近代編 地域編
6 日清日日露の戦争 16 満州の光と影
7 日中戦争 17 帝国日本と朝鮮・樺太
8 アジア太平洋戦争 18 帝国利本と台湾・南方
9 さまざまな8.15 19 ヒロシマ・ナガサキ
10 オキュパイドジャパン 20 オキナワ終わらぬ戦争

登録情報
単行本: 696ページ
出版社: 集英社 (2012/2/3)
言語: 日本語
ISBN-10: 4081570167
ISBN-13: 978-4081570164
発売日: 2012/2/3

内容紹介
「王道楽土」に見た夢と、その崩壊を追う
五族協和を謳い建国された「満洲国」。内地から押しよせた人々が抱いた夢の下には、その重みに潰される現地の人々がいた。楽土の理想と現実、それら全てが崩れ去るまでを三木卓、宮尾登美子らが描く。

伊藤永之介 『万宝山』
徳永 直  『先遣隊』
牛島春子  『福寿草』
今村栄治  『同行者』
野川 隆  『狗宝』
竹内正一  『流離』
八木義徳  『劉広福』
水上 勉  『小孩』
三木 卓  『われらアジアの子』
長谷川四郎 『張徳義』
里見 弴  『みごとな醜聞』
清岡卓行  『サハロフ幻想』
村上春樹  『動物園襲撃(あるいは要領の悪い虐殺)』
坪田譲治  『包頭の少女』
森川 譲  『ホロゴン』
宮尾登美子 『満州往来について』
◎詩歌 逸見猶吉『歴史』

参考サイト(集英社)
https://www.shueisha.co.jp/war-lite/index2.html
https://www.shueisha.co.jp/war-lite/list/index.html







Copyright (C) 2018 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.