『任務の終わり(上下巻)』スティーヴン・キング(著) 2018
9/26
水曜日

【上巻】三部作の最終編。年に一度のキングからのプレゼントのようなもの。アマゾンプライムビデオで、一部のミスター・メルセデス全十話が有料で放映されていますね。昼は本書、夜は Mr. Mercedes (字幕版)を観てと。キャスティングもいいのじゃなかろうかと。フレイディと母親の役作りの徹底さ、そしてまたジェイニーの可愛そうなこと、第一部と第三部が話に連続性が強いこともあり、まだの方はビデオもご覧になっては。さあ、下巻の結末は如何に、ですね。

【下巻】End of Read.奇想天外というではないが、キングも昔風味のダークさは陰を潜めつつあるのか、サスペンスモノとして切り口を変えているだけなのか。多少悶々。さて、仮に催眠術から他人の思考を洗脳したり、または精神を体ごと乗っ取ってしまい、自由に操ることができたとしたなら。考えただけでうふふ&ワクワクするようなぞっとするような。ホリーの口を借りれば「おえっつ」てことになるんじゃないか。「入らなきゃよかった・・」と後悔先に立たず、でね。短篇も長篇も未来翻訳が続きそうだし。待ち遠し。


省吾のスティーヴン・キング

※キーワード:長篇:The Outsider / 中篇(キャッスルロック):Elevation / アンソロジー:Flight or Fright /

任務の終わり 上
スティーヴン・キング 白石 朗
4163909060
登録情報
単行本: 296ページ
出版社: 文藝春秋 (2018/9/21)
言語: 日本語
ISBN-10: 4163909060
ISBN-13: 978-4163909066
発売日: 2018/9/21
任務の終わり 下
スティーヴン・キング
4163909079
登録情報
単行本: 331ページ
出版社: 文藝春秋 (2018/9/21)
言語: 日本語
ISBN-10: 4163909079
ISBN-13: 978-4163909073
発売日: 2018/9/21

内容紹介
エドガー賞受賞作『ミスター・メルセデス』にはじまる3部作完結。
メルセデス事件の生存者たちが次々に自殺を遂げる。
退職刑事ホッジズ、底知れぬ悪意の迷宮へ――
キングにしか書けない徹夜ミステリーの開幕。

【上巻】6年前に暴走車を駆って大量殺人を犯した男、ブレイディは、いま脳神経科クリニックに入院していた。第二の事件を起こす直前で捕らえられたブレイディは、その際に脳に負った重傷による後遺症で、意思疎通も困難な状態にあった。だが、その周囲で怪事が頻々と発生する。看護師、師長、主治医……いったい何が起きているのか?

一方、相棒のホリーとともに探偵社を営む退職刑事ホッジズのもとに、現役時代にコンビを組んでいたハントリー刑事から、ある事件の現場に来てほしいという連絡が入った。事件は無理心中だった。6年前に起きた暴走車による大量殺傷事件で重篤な後遺症を負った娘を、母親が殺害後に自殺したものとみられた。だがホッジズとホリーは現場に違和感を感じる。やがてふたりは少し前にも6年前の事件の生存者が心中していたことを突き止める。これは単なる偶然なのか?
傑作『ミスター・メルセデス』でホッジズと死闘を演じた〝メルセデス・キラー〟が、いま静かに動き出す。恐怖の帝王がミステリーに挑んだ三部作完結編、得体の知れぬ悪意が不気味な胎動をはじめる前半戦がここに開始される!

【下巻】〈恐怖の帝王〉にしか書けない邪悪との最終決戦。
迫り来る恐るべき惨劇。
退職刑事ホッジズは悪夢の秒読みを止められるか?

メルセデス・キラーが何かを画策している。だが病室を出ることもできない彼に、いったい何ができるというのか? 主治医や病院職員らの奇怪な行動の目的は。何の確証も得られぬまま、謎の連続自殺事件の調査を開始した退職刑事ホッジズとホリーだったが、ついに彼らの愛する者の身にまで、死の触手は伸びてくる。

唯一の手がかりは携帯ゲーム機〈ザピット〉。単純なゲームがいくつもインストールされた、すでに製造中止となったマシンが、連続する事件の現場で見つかっていた。素朴な音楽とともに色とりどりの魚たちが泳ぐ他愛ないゲームに、いったいどんな忌まわしい秘密が隠されているのか?

一歩一歩、惨劇を実行する計画を進めるメルセデス・キラー。一歩一歩、真相へ迫るホッジズと仲間たち。ついに〈恐怖の帝王〉が封印を解き、ミステリーとホラーが渾然となったサスペンスが沸騰する!
キングにしか書けない最強のミステリー、完結。






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