『気付く力』畑村洋太郎・ほか著 2010
4/15
木曜日

 久々にビジネス書を読んだ。数年前に買ったストック本。畑村洋太郎氏の『失敗学のすすめ』は過去読んでブログにも書いた。さて、なぜ人は「大切なこと」を見過ごすのか? 「日常業務の盲点」を徹底解明、とある。複数の共著となっている。

単行本(ソフトカバー): 240ページ
出版社: プレジデント社 (2005/8/18)
ISBN-10: 4833450119
ISBN-13: 978-4833450119
発売日: 2005/8/18
※内容(「MARC」データベースより)
なぜ人は頭でわかっても動けないか。賢い脳とバカな脳の違いは。知行合一のメソッドとは。畑村洋太郎、高田明和、大前研一、カルロス・ゴーンらが語る、気づき、考え、行動する力。『プレジデント』掲載記事を再編集し刊行。

 ここで、モルゲン人材研究所所長の澤田富雄氏が「同じ情報を与えられても課題を見過ごしてしまう人が少なくない、いつも情報が目の前を素通りする人の四つのタイプ」として記述・解説が興味深かったので、紹介しよう。
(1)状況や時代の変化が「見えない人」
(2)成功体験に縛られ「現状に安住する人」
(3)問題解決する「資源を持たない人」
(4)当事者意識に欠け「主体性のない人」
について、具体的に判りやすく説明している。他にも学ぶべき点は多かったね。機会があれば、またどこかでご紹介したい。(2010/04/15 19:49)

課題を見過ごす人の行動特性
他者認識力
相手の気持ちがわからない(共感性)
社会的な弱者への配慮ができない(人権感覚)
他人の痛みが判らない(他者への配慮)
地球環境への配慮ができない(地球環境への配慮)
自己認識力
自己認識が不明瞭(自分の強み・弱み)
自分の頭と言葉で考えない(自立心)
責任感がない(使命感・責任感)
当事者意識がない
状況認識力
状況・環境の変化が見えない(状況の認識)
全体が見えない
先が見えない
物事の背景や関係が見えない
ライバルが見えない
思考の柔軟性
異文化が理解できない(異文化理解能力)
多様な考え方・価値観を理解できない
技術の進歩がわからない
古い常識・考え方にとらわれる
物事を両面から考えない
自己実現傾向
厳しい事実・現実を直視できない
ロマンがない(夢・志・理想)
問題意識がない
プラス思考ができない
簡単に諦める
問題への感受性
感受性がない
理想感覚がない
過去への事例から学べない(歴史感覚)
他者から学べない
他分野の方法や考え方を使えない

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