『夜がはじまるとき』スティーヴン・キング 2010
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日曜日

 午前中、M諸島から帰国した○○さんを成田空港へ迎えに行って、実家の駅まで送っていった。怪我もなく元気でなによりだ。喫煙開始に伴う健康面の諸注意・アドバイスを彼女からいただき、真摯に受け止めつつも、も・・・、も・・・、体が欲するのはどうしようもない。(あれ?)

 午後からジョナサンで、久々、スティーヴン・キングの『夜がはじまるとき』を読みきった。Just After Sunset(2008)からその1『夕暮れをすぎて』のその2として、6篇収められている。
 ・N
 ・魔性の猫
 ・ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で
 ・聾唖者
 ・アヤーナ
 ・どんずまりの窮地

 それで、最後の「どんずまりの窮地」は食事をしながらでは絶対読めないから、食べながら読める人は僕以外にいないのではいだろうか、と思うよ。芳香香しき、書くもおぞましき恐怖だから、興味のある方はどうぞ一読あれ。しかし、いつもながら、彼贔屓は差し引いても、チープなB級っぽいアイデアでも、人間の恐怖を炙り出すS・キングはさすがと言わざるを得ない。強烈なホラー色はないからお勧めするけどね。彼の作品が読めることはこの上ない幸せなのである。(2010/01/17 19:16)

文庫: 330ページ
出版社: 文藝春秋 (2010/1/8)
ISBN-10: 4167705826
ISBN-13: 978-4167705824
発売日: 2010/1/8

内容(「BOOK」データベースより)
悲しみに暮れる彼女のもとに突如かかってきた電話の主は…愛する者への思いを静かに綴る「ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で」、ある医師を訪れた患者が語る鬼気迫る怪異譚「N」、猫を殺せと依頼された殺し屋を襲う恐怖の物語「魔性の猫」ほか全6篇を収録した最新短篇集。


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