『漂流』吉村昭著【最高のサバイバル本・勇気本(3)】 2009
7/27
月曜日

 今朝のコーヒータイム、吉村昭著の『漂流』を読み終えた。ノンフィクションである。 無人島での多少の脚色はあるだろうと思うものの、12年4ヶ月を無人島で、生き延び、本国、日本へ辿り着く壮絶な物語であった。 主人公”長平”が遭難・漂流・無人島へ辿り着いた。翌年、同じ漂流した仲間が二人死んだ。 その後、二度の漂流民が辿り着き、ほとんど何もない中から、船を作り上げ、気の遠くなるほどの絶望と希望が交叉した。 最後は涙なくして読めませんね。 感じたこと。「人間最後まで諦めちゃダメだってこと、絶えず前向きに一縷の望みでも、それが生きる糧になる。」 サバイバル本としては絶品、一級品だろう。 こんなことがあるから読書を止められないのだろう。感動を呼ぶ。(2009/07/27 8:56)

内容(「BOOK」データベースより)
 江戸・天明年間、シケに遭って黒潮に乗ってしまった男たちは、不気味な沈黙をたもつ絶海の火山島に漂着した。水も湧かず、生活の手段とてない無人の島で、仲間の男たちは次次と倒れて行ったが、土佐の船乗り長平はただひとり生き残って、12年に及ぶ苦闘の末、ついに生還する。その生存の秘密と、壮絶な生きざまを巨細に描いて圧倒的感動を呼ぶ、長編ドキュメンタリー小説。

2008.09.03 エンデュアランス号漂流【最高のサバイバル本・勇気本(2)】
2008.04.07 大西洋漂流76日間 【最高のサバイバル本・勇気本】


文庫:516ページ
出版社: 新潮社; 改版版 (1980/11)
ISBN-10: 410111708X
ISBN-13: 978-4101117089
発売日: 1980/11
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