モットー「よりよく考えること」 モットー1「うまくいっている人の考え方」

私たちは習慣の生き物だから、今までと同じ考え方を続ける傾向がある。
それを打ち破るためには、新しい考え方を取り入れられるのがいちばんだ。
それらの考え方を身につければ、きっと人生がうまくいくようになるはずだ。(著者Jerry Minchinton 『はじめに』より)

 今回のテーマは、『よりよく考えること』。
「この世は理屈に合わないことで満ちあふれているが、自分の努力で改善できる点は改善し、
改善できない点は受け入れる
ようにすれば、「人生はうまくいく」だろう。(訳者:弓場隆)

■視点を変えてみる
1

自分が重要な存在だと思う

私はこの世で一番重要な仕事をし、重要な生活を送っている、重要な存在だ。

-
2

感謝の言葉やほめ言葉はすぐに口にする

感謝の言葉や誠実なほめ言葉は、相手だけでなく自分も前向きな気分にする。

  • ほめ言葉は、いつでもどこでも口にすることができる無限の資源である。

  • 相手に感謝の気持ちを表現することで、自分が寛大な気持ちになれる。

  • 自分が評価されていることを知っていても、それをだれかから言われることで向上心をさらにかき立てられる。

3

今、幸せだと気づいている

幸せになるのを未来まで待つ必要はない。
今、すでに幸せなのだ。

  • 目標が達成できなかったらどうなるか?→その目標をあきあらめるか、新しい目標を設定するまで、あなたはずっと不幸なままだ。

  • 目標が非現実ならどうするか?→一部の人は現実離れした期待を抱き、事実ではなく希望的観測に基づくすばらしいシナリオを創造する。しかし、そのシナリオはあまりにも非現実的なために実現せず、失望する。

4

非現実な期待を持たない

適切な行動を起こして最後までやり遂げれば望んでいた結果を手に入れることができる。

  • 非現実な期待 → アイデア + 希望的観測 = 失望

  • 現実的な期待 → アイデア + 適切な行動 = 望んでいた結果

5

自己中心的な人から遠ざかる

苦痛を感じてまで、他の人に一方的に与える義務はない。

6

いい人をやめる

頼まれたことを何でも引き受けない。

  • 頼まれたことが本当に重要なら助ける。

  • 相手が自分だけではできないのなら助ける。

  • 自分で問題をつくり出した人には、自分で解決させる。

  • あなたを助けてくれたことのある人には、きっちりお返しをする。

7

断るべきことは断る

自分を利用しようとする人には、きっぱり「ノー」と言えばいい。

 頼み事をしてくる人を助けてはいけないのは、次のような場合だ。

  • 理不尽な要求である場合。

  • あなたにその気がない場合。

  • あなたの信条に反する場合。

  • あなたに不都合が生じる場合。

  • 相手が自分でできることを頼んできた場合。

  • お返しをすることができるのに、相手にその気がない場合。

8

情報を鵜呑みにしない

真理かどうかがはっきりするまでは、情報を軽はずみに信じてはいけない。

 情報をむやみに信じてはいけない。特にこんな思い込みには要注意。

  • 「権威者がそういっている」

  • 「それを新聞で読んだ、テレビで見た、ラジオで聞いた」

  • 「信頼する人が、そう言っている」

9

「いい」「悪い」という判断をしない

出来事は視点によって価値が変わるから、どうせなら「悪い」でなく「いい」と考える。

 私たちはとかく、出来事や状況、他の人たちを「いい」か「悪い」かのどちらかに振り分けようとする傾向がある。だが、それらは本来、どちらでもない。自分の解釈を適用するから、「いい」とか「悪い」とか思えてくるだけだ。

10

前向きに考える

どんな紺南ア状況でも、ポジティブな側面がきっと見つかる。

 物事は出来るだけポジティブに解釈するほうが得だ。

  • やる気が出るようなことが書かれた本を読む。

  • ポジティブな人とつき合い、ネガティブな人を避ける。

  • 自尊心を高めて、自分がもっと幸せになっていいと認識する。

  • 改善しようとする場合を除き、人生のネガティブな側面について考えない。

■自分と出会う、人と出会う
11

自分の長所に目を向ける

自分は毎日、何かポジティブなことをしている。

12

現在に意識を向ける

過去や未来の楽しみに耽るより、現在の幸せを感じるほうを選ぶ。

 現在を意識することを心がければ、それぞれの瞬間は独自の美しさを持っていることに気づくはずだ。見るもの、聞くもの、感じるもの、触れるもの、すべてそうだ。

13

人との出会いを楽しむ

自分のことばかり考えなければ、愉快な人との楽しいひとときを過ごすことができる。

  • <内気な人>

  • 相手に認めてもらえないことを恐れている。認めてもらえるかどうかを気にしすぎるために、自分の話題になると恥をかくのではないかと思っている。

  • 自分に自信がない。話をすると自分の欠点が露呈することを恐れている。愚か者だと思われるのが怖いために会話をしようとしない。

  • 自意識過剰になっている。内気な人は自分のことを気にしすぎる傾向がある。相手のことを考えるときでも、自分がどう思われているかが気にかかる。

  • <内気な性格を克服する対策>

  • 自尊心を高める。自分に自信を持てば、相手が認めてくれないことを恐れる気持ちは消える。

  • 相手の緊張をほぐす。あなたより相手の方が恐れている可能性もある。落ち着いているように見える人は、演技がうまいだけかもしれない。

  • 自分のことを気にしすぎない。相手にどう思われる可よりも、自分が相手のことをどう思うかを自問しよう。

14

自分の個性を受け入れる

私はこの地球上に一人しかいない個性的な存在だ。

 あなたはこの地球上で個性的な存在だ。あなたは個性を発揮して、独特な影響を世界の人々に与えている。自分では気づいていなくても、あなたは世の中に対して他の誰とも異なる独自の貢献をしているのだ。
 だだし、あなたが個性的な存在だからといって、他の人より優れているとか劣っているということではない。地球上のすべての人が個性的な存在だ。

15

嫌な人とうまくつき合う

嫌な人でも長所に目を向ければ、だんだん嫌でなくなっていく。

  • どれほど嫌な人でも素晴らしい技能と特徴を持っている。

  • どんなに嫌な人だと思っても、その人のポジティブな特徴に気づけば、それほど嫌な人だとは思えなくなる。

  • 誠意のこもったほめ言葉をかければ、相手のあなたに対する態度は改善され、その結果、あなたの相手に対する態度も改善される。

16

ものおじせずに質問する

質問するのは決して恥ずかしいことではない。

  • 物怖じせずに質問しよう。
17

いい人間関係を楽しむ

お互いが恩恵を受けることのできる人間関係を作る。

<いい人間関係の条件>
  • 同じ目標に向かって努力している。

  • 等しく貢献し、等しく恩恵を受けている。

  • 同じルールに従っている。

  • 個性を発揮している。

  • 誠実である。

  • 倫理や信条に反することを強要されない。

  • 自由にその人間関係から離れることができる。

<避けるべき人間関係の特徴>
  • お互い目標が異なる。

  • 貢献に見合うだけの恩恵を受けていない。

  • どちらかがルール違反をしている。

  • 相手を尊敬せず、十分に信頼していない。

  • 相手を喜ばせるために自分の行動規範を変えなければならない。

  • 肉体的あるいは言葉の暴力を受けることがある。

  • 自分が間違っていると思うことを強要される。

  • 報復が怖くて人間関係から抜け出せない。

18 友人を慎重に選ぶ いい友人を作れば、成功を分かち合ってさらに楽しむことができる。 <友人とは?>
  • あなたをあるがままに受け入れてくれる人

  • 正直で誠実で信頼できる人

  • あなたを励まし、必要なときに精神的に支えてくれる人

  • あなたの価値を認めてくれる人

  • あなたの最大の利益を念頭に置いてくれる人

  • あなたを尊敬してくれる人

<友人として好ましくないのは?>
  • あなたに嘘をつく人、自分のために嘘をついてほしいと頼む人

  • 間違ったことや違法行為を要求する人

  • あなたをいじめる人

  • 自分が間違っているときでも支援を求める人

  • 自分勝手な行動をする人

  • あなたをトラブルに巻き込む人

  • あなたの最大の利益に反する行動をとる人

■ポジティブに考える
19

心の持ち方を変える

心のプログラムし直せば、人生の多くの面を改善でいる。

20

さらにポジティブになる

思考を改善すれば人生も改善できる

<ポジティブになるためのアイデア>
  • 現状に悪い面があっても、いい面を探す。

  • 自分の人生にプラスになる考え方を取り入れる。

  • ポジティブな考え方を提唱している本を読む習慣を見に付ける。

  • 自分についてネガティブに考えるのをやめてポジティブに考える。

  • ネガティブな人をできるだけ避けて、ポジティブな人とつき合う。

21

自尊心を高める

幼少期に植え付けられたネガティブな考え方は捨てて、自分の価値を信じる。

22

バカにされても相手にしない

相手をバカにする人に対しては、言い返さずに微笑めばいい。

<相手をバカにする人の理由>
  • 相手が不愉快な思いをしているのをおもしろがる。

  • 自分と違っている人をバカにすることで優越感に浸かる。

  • 指針的苦痛を相手に与えれば、自分の苦痛が減るような気がする。

  • 自分がバカにされるのを避けるために、人々の注意をそらそうとする。

  • 自分がバカにされると深く傷つくが、相手は自分ほどには精神的苦痛を感じないと思っている。

 幸せで充実した人生を送っている人は、誰にも苦痛を味わせる必要性を感じない。人々が他の人をバカにするのは、自分の情緒的な問題を覆い隠すためだということを理解しよう。
 バカにされたとき、あなたはどう対応すべきだろうか?言い返したくなる気持ちもわからなくはないが、自分も冗談に加わってほほ笑むくらいの余裕を見せるほうがはるかに効果的だ。

23

異文化に興味を持つ

異文化を学べば、自分のことをもっと理解出来るようになる。

24

心の中に静かな場所を見つける

いつでもどこでも、心の中の静かな場所に行けば、答えは必ず見つかる。

25

長期的な目標を立てる

長期的な目標を持ち、それを達成することで、人間的に成長できる。

<目標を達成するための3つのステップ>
  1. 達成したいことを決める。

  2. それを達成するために必要なことを決める。

  3. それを実行する。

26

仕事に打ち込む

いい仕事をするために努力すれば、必ず成功できる。

  • 仕事に打ち込む。

  • 仕事に必要な技能のひとつに習熟し、それができたら、さらに難しい技能に挑戦する。

  • 仕事のあらゆる面でできるかぎりうまくおこなう。

27

自分に優しくする

たとえ結果がよくなくても、その時点で最善の決定をしたのだ

28

耳の痛いことでも快く受け入れる

建設的な批判は人身攻撃とは違う。しっかり聞いて自分の向上に役立てる。

  • 批判に耳を傾ける。→相手の発言を、成長を促すための激励か自分を発見するための機会ととらえる。

  • 身構えたり反論しない。→冷静に意見を聞くことが大切だ。「あなたも人のことを言えない」と切り返して相手の欠点を指摘するのはよくない。

  • 腹を立てない。→プライドが少し傷ついたら、たくさんある自分の長所のひとつに目を向ける。

  • 感謝する。→的を得た指摘に対しては「言ってくれてありがとう」と相手にお礼を言うくらいの度量の広さが必要だ。

  • 完璧な人など一人もいないことを心に銘記する。→私たちは皆、進歩の途上にあり、地球上の他のすべての人と同様、まだ向上の余地がある。

29

自分の判断を信頼する

批判には謙虚な気持ちで耳を傾けるが、疑わしいときは自分の判断を信頼する。

 30

間違った信念は捨てる 

自分の信念を検証し、正しい信念を持つ。 

どんな信念を疑問視すればよいのだろうか?

  • 他人に敵意を感じさせる信念

  • 他人より優れているという信念

  • 他人より劣っているという信念 

 ※どれだけ長い間何かを信じてきたか、誰がそれを信じているか、誰からそれを学んだかに関係なく、どんな信念もしっかり検証しよう。

■ありのままの自分を見る 
31

自分を悪い人間だと思わない 

自分は間違いを犯すこともあるが、そのたびに洞察を深めて人間的に成長している。 

 1.「私は不用意な発言で人を傷つけてしまうことがある」
 誰でも不用意な発言そしてしまうことはある。相手があなたの言動に否定的な反応をすることを念頭に置くことが大切だが、本人の感情をコントロールするのはその人であって、あなたではない。
 2.「私は間違いを犯した」
 誰でも他人に知られたくないことをした経験を持っている。人間は間違いを犯しやすいから、愚かな振る舞いをすることは避けられない。間違いを犯したからといって悪い胃人間だというわけではない。

※無知や経験不足が原因で間違いを犯したからといって、悪い人間だというわけではない。ただ、洞察力を深める必要があるだけだ。 

 32

相手を大切にする 

相手を自分と同じように大切にすれば、自分に対していい感情を持つことが出来る。 

自分に対して、いい感情を持ちたいなら、次のことを心掛けよう。

  • 相手を軽んじない。

  • 相手を意図的に傷つけない。

  • 自分より弱い立場の相手をいじめない。

  • 相手を自分と同じように大切にする。

  • 相手も自分と同じように痛みを敏感に感じる人間だと考える。 

33

自分の怒りを理解する 

人生は思い通りになるとは限らない。どうにもならないことに怒っても仕方ない。 

怒りの根底には、三つの間違った信念がある。

  • 人生はうまくいかなければ困る。

  • 気に食わないことがあれば腹を立てるのは当然だ。

  • 嫌なことに耐えなければならないというのは不合理だ。

 怒りは必ずしも悪いものではない。健全な怒りはむしろ必要だ。健全な怒りを感じることが、その状況を変えようとするきっかけとなる。前向きな姿勢で取り組むなら問題ない。
 いっぽう、不健全な怒りの特徴は、感情を抑えることが出来ず、憎しみや激怒、逆恨みとなって現れることだ。思考停止に陥って感情だけで行動すると、自分をコントロールできなくなる。
→不健全な怒りは捨てた方が得である。そのための最高の方法は、人生は必ずしも思い通りにならないと悟ることだ。どうにもならないことに不平を言っても何の役にも立たない。

34

被害者意識を持たない 

自分の問題を人のせいにするのではなく、自分には何ができるかを考える。 

 被害者意識を持たないための考え方

  • 変えることのできないことに時間を浪費しない。→ひどいことが起こったことは残念だが、怒ってしまったことは仕方ない。次隊の深刻さに悩むのではなく、無数の善後策を考えることに時間を使おう。

  • 物事のポジティブな側面を見つける。→あなたは自分がもっと強い存在だと想像できるのに、なぜ自分は弱くて無力な存在だと考えるのだろうか?自分を哀れむ気持ちに根拠があっても、それではますます弱く感じるだけだ。物事がうまくいかないときは、小さなことでもポジティブな側面を見つけよう。

  • 自分の問題を人のせいにしない。→被害者意識を持つ人は、自分の問題を人のせいにする傾向があるが、それは間違いだ。「私はこんなひどい目にあった」と愚痴をこぼすのではなく、「私はそれに対してこんなことが出来る」と考えよう。将来、同様の状況を避けるために自分に何が出来るかが大切だ。

  • 自分のことばかり考えない。→被害者意識を持つ人は、自己中心的な傾向が強い。人生について不平を言って貴重なエネルギーを浪費するのではなく、建設的になることが大切だ。前向きな気持ちになれる活動に参加し、自分のことばかり考えないようにしよう。たとえば、ボランティア活動をする、アマチュア劇団に入る、趣味を持つ、体を動かすといったことが有効だ。

35

現実を受け入れる 

自分が犯した過ちから学び、変えることの出来ない現実を受け入れる。 

 どんなに努力しても人生とは不確実であり、ときには痛みや困難、損失を伴うことがある。それらのことを好きになる必要はないが、現実を受け入れて、できるだけうまく対処しなければならない。
 変えることの出来ない困難な状況になったときは、人生は公明正大であることを思いだそう。人生は不公平なように見えるが、実際はそうではない。自分が犯した間違いから学ぶ人と学ばない人がいるだけなのだ。
 現実を直視しよう。変えることの出来ない現実は、受け入れる以外に方法がない。変えることができない現実を変えようとすることは危険であり、間違った信念に基づいて行動し続けることになる。

36

自分の間違いに責任を持つ 

間違いを犯したときは、洞察を深める絶好の機会だ。 

 誰でも間違いを犯すが、誰もが同じ対応をするわけではない。一部の人は自分の間違いの原因を他者にあるとかたくなに主張する。だが、そういう姿勢は自滅的で、将来、多くの問題を引き起こす必要がある。
 偉い人は問題に遭遇すると、学習することによって人生の質を高める絶好の機会だと考える。そして、過去を振り返って不幸な経験の本当の原因を発見し、どんな行動をとっていたらその問題を避けることができたかを考える。偉い人はこうして洞察を深めるのだ。
 このように対処すれば、貴重な知識が身につき、同じ間違いを繰り返さずにすむ。自分の間違いに責任を持つことで、人生の質を高めることができるのだ。

37

幸せ指数を高める 

幸せは、自分で作り出せる感情だ。

「幸せ指数」を高める方法の紹介。

  • 本当に楽しいと思うことをもっとする。→幸せとは、我を忘れて何かに没頭しているときの感情だ。

  • ネガティブな出来事を分類する。→ネガティブな出来事を、「どうにもならないこと」と「なんとかなること」のふたつに分類しよう。どうにもならないことに不平を言っても時間のムダだ。なんとかなることに取り組もう。

  • 幸せを感じる理由をたくさん見つける。→一部の人は、不平ばかり言ってネガティブな出来事を強調する人を身近に見て育った。だが、こんな悪習に染まってはいけない。幸せを感じる理由を探し出そう。たくさん見つかるはずだ。

  • 自尊心を高める。→人生はつまらないと思うなら、意識的かどうかは別にして、人生とはそういうものだと信じているからだ。この状況を変えるには、自尊心を高めるといい。自分はすばらしい人生を送る価値があると思えるはずだ。

  • いいことが起こると期待する。→幻想を抱いて何もせずにじっと待つという意味ではない。いいことが起こると期待すると、実際にそれを経験することになる。楽天的でいると、問題解決に向けて前向きな考え方ができるからだ。 

38

人生は不公平だと考えない 

「人生は不公平だ」とぼやいている時間があったら、自分にできることをして、よりよい未来を切り開く。 

 自分が不公平だと考えると、自分を被害者だと思い込んでしまいがちだ。公平とは普遍的な法則ではなく、自分がつくり出した概念であることに気づこう。
 あなたの身に起こることの中には、公平に見えるものもあれば不公平に見えるものもある。あなあより恵まれている人もいれば、そうでない人もいる。そのような不平等についていくら考えたところで、あなた自身がポジティブな変化を起こさないかぎり、何も改善されない。

39

一部の人に嫌われても気にしない 

すべての人に好かれる必要はない。 

 あなたはあなたを嫌っている人にどう対応すべきだろうか?自分に危害が及ばないかぎり、何もする必要はない。
 誰かがあなたを嫌っているからといって、あなたに問題があるわけではない。自分の性格の一面を変えて好かれようとする人もいるが、よほど問題のある性格でないかぎり、そんなことをする必要はない。 

■自分の手で人生を創り出す   
 40

自分らしく生きる 

妥協すべき時は妥協し、個性を主張すべきときは個性を主張する。 

 妥協にはいくつかのメリットがある。社会的に受け入れられてもらいやすいし、友達の輪を広げることも出来る。目立ちたくない人にとっては「保護色」の役目もある。だが、それらのメリットは次のデメリットを上回るだろうか?

  • いつも他人の目を気にしなければならない。
  • 多数派の選択は自分には合わないかもしれない。

  • 自分の好みを抑圧すればするほど、自分らしさがなくなる。

  • 自分の意に反して周囲の人達と同じような生き方をしなければならない。

 妥協には個性の喪失という犠牲を伴う。反対に、自分らしい生き方をする人達だけが受ける恩恵はたくさんある。

41

お互いの違いを尊重する 

人は一人ひとり違うのだから、その違いを価値判断せずに受け入れる。 

 人々の違いに対処する最善の方法は何だろうか?自分に危害が及ばないかぎり、価値判断をせずそのまま受け入れればいいのだ。
 他のすべての人と同様、あなたも他のどの人とも違っている。特殊な技能のために違っているのなら、おそらくそれが愉快なはずだ。 

42

自分の外見より内面を重視する

自分の外見を自分で判断するより、内面を充実させる努力をする。 

 外見は最も重要でない側面のひとつであり、人を外見で判断するのは最も浅はかな判断の仕方のひとつであることを理解しよう。性格、知性、ユーモア感覚、会話能力のほうがはるかに重要なのだ。 

43

些細な問題にとらわれない

些細な問題を作り出しているのは自分の心だ。非現実的な期待をしなければ、問題は消える。

 子細な問題は、非現実的な期待の表れである。それは心の中だけに存在するから、心の持ち方を変えることが唯一の解決策だ。些細な問題を人生から排除する方法はふたつある。

  • 自分の望みとおりに他人は振る舞ってくれないという事実を受け入れる。

  • 自分に危害が及ばないかぎり、他の人をあるがままに受け入れ、変えようとしない。 

44

自分を飾らない

誰にも迷惑をかけないかぎり、自分らしく振る舞えばいい。

 自分らしく振る舞うことについて、心に銘記することは次のふたつだ。

  • 誰にも迷惑をかけないかぎり、自分らしく振る舞えばいい。

  • 居心地が悪く感じるなら、自分らしく振る舞っていない。

45

自分に正直になる 

ありのままの自分を人に知ってもらうのがいちばんいい。 

 あなたは他人が正直であるかどうかについてはほとんど何も出来ないが、自分に正直になることならできる。人と会った時に自分のふだんの行動様式を変えなければいいのだ。
 一部の人が本当のあなたを嫌っても、気にする必要はない。できるだけ早く本当のあなたを知ってもらったほうがお互いのためではないだろうか? 

46

不幸な人間関係を避ける

人間関係と作るのを急ぐ必要はない。本当のそれが必要なのかどうか、検証してからでも遅くない。 

 一部の人は好ましくない理由で人間関係をつくる。次のような理由がそうだ。「相手の問題を解決したい」
 そういう思いで人間関係を作っても、うまくいかないことのほうが多い。相談に乗るのはいいが、問題を抱えている人には最終的に自分で問題を解決させたほうがいい。他人を助けるのは、問題に対して私情を交えずに客観的に対処できる専門家に任せるべきだ。 

47

人がいつも理解してくれると期待しない 

「誰も私を理解してくれない」と嘆くより、言葉ではっきりと伝える。 

 「誰も私を理解してくれない」と言うとき、人は満たされていない願望を抱え、何も言わなくても他人がそれを満たしてくれることを求めている。
 この問題に対する解決策は、自分の求めているものを相手にはっきり伝えることだ。何も言わなくても相手が理解してくれることを期待してはいけない。 

48

自分の価値観を大切にする 

他人が持っているからではなく、自分に本当に必要な物だけを買う。 

 あなたは自分が必要としていない物やほしくない物を買ってはいないだろうか?

  • Q1.印象づけたいと思う相手に自分の価値を見せつける目的で何かを買ったことはないか?

  • Q2.「みんな」が持っているのに自分だけ持っていないように感じたくないという理由で、本当はほしくない物を買ったことはないか?

  • Q3.ほんの数人の友達が持っているというだけで、経済的に買う余裕のない高価な物をかったことはないか?

 「ある」と答えたなら、あはたは「人並みに暮らしたい症候群」にかかっている。その最大の問題は、自分の人生を他人に規定されてしまうことだ。自分の価値観ではなく、他人の価値観にしたがって生きることになるからだ。
 人並みに暮らすにはどうすればいいかを考えるのではなく、自分にとってどんな価値観が大切なのかを自問しよう。

49

所有物で自分の価値を高めようとしない 

他人に見せつけるために高い買い物をするのは意味がない。 

− 
 50

賢明な選択をする 

いい人生をつくるには、一つひとつの選択の機会を大切にして、いい選択肢を選ぶことだ。 

 いい選択とは、次の指針をすべて満たすものでなければならない。

  • 気分がよくなる。

  • 他人の人が変わる必要がない。

  • 自分の幸せが優先されている。

  • 他の人が責任をとる必要がない。

  • 自分を含めて誰も被害を受けない。

出典:うまくいっている人の考え方(発展編) 2004.3.15 著者:ジェリー・ミンチントン 発行:株式会社ディスカヴァー・トゥエェンティワン
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