日本陸海軍機、第125弾は、海軍の戦局の悪化で一旦開発中止を宣告された異形の試作機一八試陸上偵察機『景雲(けいうん)』が紹介されている。
太平洋戦争勃発後、高速の陸上偵察機不在を憂えた日本海軍が、昭和18(1943)年夏に身内の航空技術廠に開発を命じたのが「試作景雲」であった。高速性能実現に不可欠な高出力発動機がないという状況下、航技廠は液冷「熱田」三〇型発動機(1,400hp)を2基連結して双子式にするという奇抜な手法を採り、なんとかそれを実現しようとした。
次回は、海軍の艦上攻撃機『流星改』をご紹介します。
※サイト:日本陸海軍機大百科
|