日本陸海軍機大百科、『零式艦上戦闘機二一型』(4) 2014
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日曜日



日本陸海軍機、第122弾は、日本海軍の「零式艦上戦闘機二一型」、太平洋戦争緒戦期の一方的勝利から一点、苦闘の戦歴を巡った話題が紹介されている。


太平洋戦争勃発以来、南方進行作戦の予想以上に早い進捗に大きく貢献した空母、陸上基地部隊双方の零戦は、結果的に大敗を喫した昭和17(1942)年6月のミッドウェー海戦でも、こと空中戦に関してはアメリカ軍機を100機近くも撃墜し、一方的に勝利を収めていた。しかし、同年8月に始まったソロモン諸島を巡る攻防戦を境に、”無敵の零戦”と形容された状況は少しずつ変化し、戦火と損失の割合が次第に拮抗していった。






今回のモデルは、昭和18(1943)年の「い号作戦」に参加した第二航空船体の一番艦、空母「隼鷹」搭載の28号機である。全面を通称「飴色」の灰緑褐色に仕上げ、上面は濃緑色の細かいマダラ状迷彩を再現した。また、主翼上下面には白フチなしの日の丸を、胴体には白フチ付きの日の丸をペイント。さらに、垂直尾翼には赤色で付帯符号/機番号とその下に長機識別帯を、フラップ部上面には「オスナ」「ノルナ」「足踏」などの注意書や、赤色の歩行禁止帯を胴体後方左側面にはネームプレートを記入した。この他、カウリングの防眩用艶消し黒塗装や主翼前縁の味方識別帯、プロペラ先端の赤帯、裏面の艶消しこげ茶色塗装、翼端灯、燃料注入口などの細部塗装も実機どおりに再現されている。





次回は、陸軍の一式戦闘機『隼』一型をご紹介します。


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