日本陸海軍機大百科、『九九式襲撃機/軍偵察機』[キ51](3) 2014
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土曜日



日本陸海軍機、第118弾は、日本陸軍、キ51以降の陸軍襲撃機構想の変貌とキ93開発の顛末が紹介されている。ここでは、『九九式襲撃機/軍偵察機』[キ51]について写真掲載をしていこう。


陸軍最初の軍偵察機/襲撃機として成功を収めたキ51ではあったが、太平洋戦争の主戦場は陸軍が本機の活躍場と想定した大陸ではなく、広大な太平洋に散らばった島嶼(とうしょ)であった。そのため、本機の後継機を意図として開発された機体も、襲撃機という名称を冠してはいたが、内容的にはその性格を自ら変更せざるを得なくなった。




今回のモデルは、昭和18(1943)年から昭和19(1944)年にかけて、インドや中華民国国境方面も含めた前線基地と司令部との連絡任務、および高官の輸送任務などに従事した陸軍ビルマ方面軍司令部飛行班所属機。機体上面には淡緑色をベースに暗緑色のマンダラ状明細、下面は陸軍機標準と沿うの灰緑色に仕上げ、主翼上下面には白フチなしの日の丸を、胴体には白フチ付きの日の丸をペイントした。また、垂直尾翼には所属部署の頭文字を示す黄色の「ビ」を、胴体後方には外征部隊識別の白帯を忠実に記入している。このほか、先端に黄色の警戒帯を施したこげ茶色のプロペラとスピナー、主翼前縁の味方機識別帯と赤色の機銃/機関砲前線標識、主翼付け根の滑り止めや前部固定風防を貫く射撃照準器、同乗者の7.7mm旋回機銃など細部の塗装も実機どおりに仕上げられている。




次回は、海軍の「零式水偵一一型」をご紹介します。


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