日本陸海軍機大百科、『九六式艦上爆撃機』 2014
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日曜日



日本陸海軍機、第113弾は、日本海軍”艦爆”の礎を築いたドイツ仕込みの複葉機『九六式艦爆』を紹介します。

動的目標に対してピンポイントで命中弾を与えられる新しい爆撃法として、1920年代末にアメリカ海軍/海軍隊によって開拓されたのが、”ヘルダイプ(地獄への降下)”と通称された急降下爆撃であった。その思想は瞬く間に列強各国の航空分野に浸透し、全容器の開発が鋭意行われた。日本海軍も空母打撃力の新戦力として急行が爆撃機の開発に着手。ドイツの技術力に頼り、最初の実用機として配備に漕ぎ着けたのが、九四式艦上爆撃だった。九六式艦上爆撃機は、その改良型にあたる。






今回のモデルは、昭和13(1938)年、大陸戦線にて対地急降下爆撃に活躍した空母「蒼龍」所属の82号機である。機体上面は茶色と暗緑色の雲形塗り分け、下面及び支柱は灰色の迷彩塗装に仕上げた。主翼上下面には白フチなしの日の丸を、胴体には灰色フチ付きの(ベースの灰色を残した)日の丸を忠実に再現した。また、胴体日の丸後方には陸軍機と同様の外征部隊を示す白帯を、垂直尾翼には長気機識別用の2本の白帯と連合艦隊所属を示す赤色の部隊符号/機番号を記入した。このほか、胴体後方左側面のネームプレート(銘板)や主車輪、尾輪、さらには、無塗装を表現した銀色のプロパラと先端の2本の赤色警告帯、裏面のツヤ消し焦茶色塗装など、細部塗装も実機通りに仕上げられている。





次回は、海軍機の局地戦闘機『震電』をご紹介します。


※サイト:日本陸海軍機大百科


(2014/02/09 15:35)


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