日本陸海軍機大百科、一八試陸上偵察機『景雲』 2013
11/12
火曜日



日本陸海軍機、第107弾は、海軍の最高速度740km/hを目指した破天荒な設計の陸上偵察機の一八試陸上偵察機『景雲』二型を紹介します。


日本海軍航空隊で偵察や哨戒任務に用いた機種については、航空母艦の飛行機隊であれば艦上偵察機、そのほかの艦船および陸上基地部隊であれば浮舟(フロート)付きの水上偵察機、さらには飛行艇といった区分けがなされていた。これらの各機種は全て洋上における艦隊決戦に勝利するために働くことを前提に開発、発展してきた。そして、日中戦争という予想もしなかった陸上での戦いに投入された海軍航空機においてウィークポイントのひとつになったのが陸上偵察機だった。その陸上偵察機の理想像を求めて具現化した機体が景雲だった。



今回のモデルは、昭和20(1945)年4月に完成し、5月の初飛行に望んだ頃の試作1号機である。機体上面は濃緑黒色、下面は灰色の標準迷彩塗装に仕上げ、胴体と主翼上、下面には白フチ付きの日の丸をペイントした。完成後間もないため垂直尾翼には部隊符号/機番号の類が記入されていない。また主翼前縁の黄色の味方機識別帯や、焦げ茶色のプロペラと黄色の警戒帯、さらにはスピナーの塗り分け、翼端灯など細部塗装も実機通りに仕上げている。



次回は、海軍機の『零式観測機(零観)』一一型をご紹介します。


※サイト:日本陸海軍機大百科


(2013/11/12)


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