日本陸海軍機大百科、『九五式一型練習機[キ9](2) 2013
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月曜日




日本陸海軍機、第98弾は、陸軍機操縦術の基本を習得するための九五式一型連の操縦法を紹介しています。

現代の航空機のように、あらかじめインプットしたデータさえあればコンピュータがすべて自動制御して飛行できるのと違い、第二次大戦期までレシプロ軍用機を飛行させるには、空中勤務者の手足と五感だけが頼りだった。では、実際に航空機を飛行させるのに、どのような手順、操作、諸計器のチェック等が必要とされたのか。陸軍の代表的練習機である九五式の操縦法を例に、具体的解説がされている。

今回のモデルは、宇都宮陸軍飛行学校所属機であり、昭和18(1943)年当時の標準塗装を再現した。全面をオレンジがかった黄色に仕上げ、カウリングを黒、その後方の金属外版にあたる箇所と主脚支柱、上翼支柱、尾翼支柱を赤味のある暗い茶色に塗装、また尾翼には赤色の識別塗装と「宇」を図案化した学校識別を、さらに、編隊飛行時の列機位置目安線を示す上翼上面の赤帯と黒斜帯を忠実にペイントした。このほか、表面保護用樹脂膜を表現した灰色のプロペラや下翼付け根の滑り止め、焼鉄色の排気管、車輪や尾輪など、細部塗装も実機どおりに仕上げている。



次回は、海軍機の水上偵察機『瑞雲』をご紹介します。


※サイト:日本陸海軍機大百科

(2013/09/02 21:56)


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