『空と宇宙展』の零戦のタイヤとプロペラの型 2011
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日曜日



上野にある国立科学博物館で『空と宇宙展』が開催されており、○○さんと見てきた。
年代別に飛行機の生い立ちが写真や展示物で紹介されている。
いろいろ順追って興味深く、徘徊したが僕のお目当ては零戦のタイヤ、プロペラの型、栄発動機の展示にあった。

[主な展示物]
○零式艦上戦闘機用プロペラの型(実物)
○ハ-115(栄21型)エンジン(実物、零式艦戦や一式戦闘機「隼」などに搭載されたエンジン)
○一式戦闘機「隼」タイヤ(実物)
○二式単座戦闘機「鍾馗」風洞模型(実物)
○夜間戦闘機「月光」、陸上爆撃機「銀河」図面
○「誉」設計図面(実物・初公開、紫電改、四式戦闘機などに搭載されたレシプロエンジン)
○ネ-20ターボジェットエンジン(実物、世界で5番目に実用化されたジェットエンジン)
○ネ-20ターボジェットエンジン設計図(実物)



○ハ-115(栄21型)エンジン(実物、零式艦戦や一式戦闘機「隼」などに搭載されたエンジン)

◆零式艦上戦闘機 プロペラ金型
 平成13年に住友金属名古屋総合金型製造所から、国立科学博物館に寄贈されたもの。住友金属は、零戦が採用した自動ピッチ変更でプロペラの回転数を一定に保つ定速プロペラを、米国はミルトン社からライセンス購入していた。また住友金属が超ジュラルミンに続いて開発した超超ジュラルミンも、強度と軽量化が必要だった12試艦上戦闘機に採用された。
 名古屋軽金属製造所は、この超超ジュラルミン等の増産のために建設され、プロペラの生産も行った。

 プロペラの長さは1.500mmほどあるので、零戦三二型以降のプロペラと思われる。

◆タイヤ(零式艦上戦闘機)
 零戦に使用されたタイヤ。昭和10年代になると、飛行機の脚が固定脚から引き込み式となったため、タイヤの直径が小さくなり、また飛行機の全金属製で装備も増え、タイヤへの負担も大幅に増えた。直径600mm、幅150mmの大きさで、ホイールは12本のボルトで固定される。初期は溝なしタイヤが用いられ、後に縦溝スリックタイヤが用いられるようになる。


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