『零戦をつくる-11 of 100』 2010
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木曜日
| 省吾の零戦 | DeAGOSTINI |

 新年明けてもモデラーだ。ってことで第11号作業開始。読み物(零戦のすべて)は、五三丙型[A6M6c]が取り上げられている。五二丙型[A6M5c]にエンジンブーストとして、水メタノール噴射装置を併用して、栄二一型発動機を栄三一型として換装して、少しでも馬力アップしようとの狙い。水とメチルアルコールの混合液である水メタノール液を噴霧するとエンジンに吸入される空気が冷やされ、シリンダー内の燃焼効率が向上して、エンジン出力を一時的に増大させることができる。機構も簡単なため、アメリカやドイツでも使われた。しかし、速度性能は数キロ向上した程度にとどまった。水エタノール液を操縦席前方の燃料タンクが充てられ、代わりに後部導体右側に容量140リットルの燃料タンクが装備された。これを防弾タンクとしたのだけれど、現カネボウの開発したポリ・ビニール・アルコール系樹脂を基にした合成繊維「カネビアン」の供給が思うに任せず、防弾タンクの導入は実現しなかった。結局、零戦五三丙型は試作1機のみで開発が打ち切られた。


■今回の作成範囲:小骨(14番~16番)にフレームとパイプを付ける
 左翼内側から16番目の小骨の形を整え、14、15番の小骨とともにパイプとフレームを付けてディテールアップする。(2010/01/01 1:08)

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