日本陸海軍機大百科、局地戦闘機『雷電』二一型 2009
10/21
水曜日

 シリーズ第三弾は、三菱の迎撃機(インターセプター)で、要地防空を本職とした。海軍は三菱一社に特命で内示したのは、昭和14(1939)年9月のこと。一四試局地戦闘機として、昭和17(1942)年に完成した。

 独特な胴体フォルムは、紡錘型で、エンジン馬力を稼ぐためにどうしても大直径空冷発動機[火星]を採用せざるを得なかった。これは堀越技師が、機首周りが前端にむけてなるべく細くなるよう、通常よりも発動機を後方に下げ、プロペラ軸を長くし、そして空気抵抗減少の見地から、断面が最も太くなる部分を操縦室付近にもってきたため、『紡錘型』となった。しかし、視界が悪いと不評のようであった。また、試作機では異常振動に苦しめられ、雷電のデビューは遅きに喫した。生産規模の大幅な縮小や、三八一、三〇一空による相次ぐ使用中止もあった。しかしだ、B-29に立ち向かえる上昇力があるのは、雷電くらいしかなかったため、海軍は、一転して重点生産に転じたのだけれど・・・

パソコンのモニターの前で撮影

海軍 三菱 局地戦闘機『雷電』二一型[J2M3]

 次回は三菱の『九七式艦上攻撃機一二型』をお送りしましょう。じゃ。(2009/10/21 18:24)
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