二式大型飛行艇12型(H8K2) Type2 Flying Boad H8K2 EMILY
2003年 1月13日

 二式大型飛行艇は、昭和15年(1940)に初飛行した当時世界一の高性能を誇った大型飛行艇です。昭和17年(1942)に旧日本海軍に正式採用され、偵察、哨戒、輸送など多方面に活躍しました。終戦後、二式大型飛行艇に注目した米国は本国に運び、各種の調査を行いその性能に驚嘆したといいます。

 終戦後、米国内に保管されてから約30年を経過した昭和53年(1978)、世界で唯一残された本機は適切な取引手が無ければ破棄されることになり、当時の故笹川良一初代館長が資金援助と受け入れを表明、米国議会の返還承認の後、昭和54年(1979)日本に里帰りをしました。

 全長:28.13m、全幅:38.00m、全高:9.15m、全備重量:24500kg、最大時速:466km、乗員:10名、航続距離(最大):7.152km


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操縦席上部には航行用天測窓

堂々たる風格

片持式の高翼

エンジン4基中2基でも飛べる

艶やかな日の丸マーク

側方銃座7.7mm

上方銃座20mm

尾部銃座20mm

後方から

翼端補助浮舟


波おさえ板の状況が
良く判る


速度計用ピトー管

前方銃座兼爆撃照準席

発動機:火星22型
(1850馬力)
2003/11/13
船の科学館にて
(撮影:岩佐)

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