原書は、SUNS AND LOVERS (1913)
A)愛の対極にあるB)嫌悪、憎悪と言ってもいいかもしれないが実のところB)はA)に含まれている。愛はただそこにあるもの、存在するものと何かで読んだ気がするが本書の登場人物人は相手を占有もしくは占有されることを時と場所、相手の気紛れでそうであったりなかったり。ポールは一貫性の無さ、その場限りの取り繕い野郎で実にイライラさせる。上梓1913年(大正2年)の作品と思えば読み物としては捻りが効いていてよろしいのか、実に小説の感情・情景描写は上手なのに。仮にポールが男気があり過ぎると小説として成立しないだろうね。
英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1,000冊 家族私小説:165/1,000作品中
登録情報
出版社 : 筑摩書房 (2016/2/9)
発売日 : 2016/2/9
言語 : 日本語
文庫 : 800ページ
ISBN-10 : 448042766X
ISBN-13 : 978-4480427663 |
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