原書は、The Menber of the Wedding(1964)
カラマーゾフ読了後だったこともあり、清々しい小説だった。主な登場人物は少女、少年、通い料理人の黒人女性。この少女の思考・行動が、少女から狭隘な世界から飛び出して自分で世界観を広げてみたい強い望み、大雑把に言えば。しかしまだ12歳のそこは少女。そりゃ思った通りにもならない無計画・無謀なんだけれどもし思春期に差し掛かる過渡期というか熱病ともいえなくもなく誰しもが通り抜けていく道かもしれない。この時期を通過して心身ともに大人に脱皮していくのだろうし、それを応援して止まないよ、とおじさんは感じてるんですよね。
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