原書は、THE LOW OF INOCENCE(2020)
【上巻】ボッシュもミッキーもほぼほぼ上下巻となるボリュームになることが多い。上巻から下巻の区切り、境界線が絶妙ではないか。事件度合い、危機感、感情の高ぶり曲線、以降の知りたい欲望感情を、丁度中間点に合わせるところが著者の力量と出版社の販売戦略とがマッチして、「下巻も買わなきゃ・・」と読者に行動を促せることができれば著者&出版社ともシメシメとなり、私もその罠にはまってしまうことになるわけだ。
【下巻】陪審員裁判の無罪評決は「無罪」の証明ではない。意味深だがそれは事実で時として「殺人犯」も無罪を勝ち得る時もあるということだ。ネタバレしないようにしたいが、本主人公の弁護士ハラーは無罪評決で決着がつく展開にはならないだろうし、正真正銘の無罪を勝ち取らないと大手を振って、次回作品をリリースできないだろうとも感じていた。話はDNAの如く絡んでいるが、家族愛に行きつくのか、やはりそうきたのか、と納得するような燻るような心境である。
登録情報
出版社 : 講談社 (2022/7/15)
発売日 : 2022/7/15
言語 : 日本語
文庫 : 384ページ
ISBN-10 : 4065249880
ISBN-13 : 978-4065249888
出版社 : 講談社 (2022/7/15)
発売日 : 2022/7/15
言語 : 日本語
文庫 : 384ページ
ISBN-10 : 4065283043
ISBN-13 : 978-4065283042
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