『五番目の女(上下巻)』ヘニング・マンケル(著) 2022
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火曜日

警察小説、ラヴェンダーシリーズ第6作品。スウェーデン作家の警察小説。

【上巻】主人公ヴェランダーは優柔不断なところはあるのだが、絶え間なく事件解決に向けた思考をする。2つの事件の関連性、糸口が掴めずに藻掻いている。そういった過程が僕にはフィットする。全般にこのシリーズはとても読みやすく、嵌りやすく、多国で翻訳され読まれるのはよく解る。稀有な作家ではないだろうか。

【下巻】今回の作品は詠みどころ、満載でしたね。しかし、犯人も〇〇を正そうとしたことは褒められることじゃないが、納得感も湧かないわけでもない。暴力を振るう男性諸氏は本書を読んで、襟を正し、そんなことをしていると苦しみながら死ぬことになるかもよ、と脅してもいいのじゃないかしらん。

登録情報
出版社 ? : ? 東京創元社 (2010/8/28)
発売日 ? : ? 2010/8/28
言語 ? : ? 日本語
文庫 ? : ? 414ページ
ISBN-10 ? : ? 4488209106
ISBN-13 ? : ? 978-448820910
登録情報
出版社 ? : ? 東京創元社 (2010/8/28)
発売日 ? : ? 2010/8/28
言語 ? : ? 日本語
文庫 ? : ? 398ページ
ISBN-10 ? : ? 4488209114
ISBN-13 ? : ? 978-4488209117
内容(「BOOK」データベースより)
【上巻】父親とのローマ旅行は予想外に楽しかった。休暇が終わって仕事に戻ったヴァランダーを待ち受けていたのは、花屋の家宅侵入の通報だった。店主は旅行中で盗まれたものはない。次は一人暮らしの老人が失踪した疑いがあるとの訴え。一見些細な二つの事件。だが老人が串刺しの死体で発見されるに至り、事件は恐るべき様相を見せはじめる。CWAゴールドダガー受賞作シリーズ第六弾。

【下巻】
殺された老人の金庫に入っていた、傭兵と思われる人物の日記。捜査を進めるヴァランダーのもとに、父親急死の報が。せっかく心を通わせることができた矢先だというのに…。だが哀しみにひたっているひまはなかった。行方不明の花屋の主人が遺体で発見されたのだ。監禁されたのち殺されたらしい。新たな連続殺人の幕開けなのか。現代社会の問題をあぶり出す、北欧ミステリの真髄。







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