『白い雌ライオン』ヘニング・マンケル(著) 2021
11/16
火曜日

ヴェランダーシリーズ第三弾。ちょうど、南アフリカの人種隔離政策廃止後の混乱期に、デクラーク元大統領、マンデラ氏(以降大統領となる)を狙撃するためKGB元部員がスウェーデンの地で南アの黒人を訓練するという、広域な範囲で事件は広がるのだが。今回もヴェランダーは刑事として独自判断の捜査や行動を取ってしまう。なぜに?それがこの小説にスリリングさを増幅させているのも事実だろう。本書から垣間見えるところだが、南アフリカがとってきたアパルヘイトは無茶苦茶で、それは世界のいたるところでも白人有利主義は変わっていない。

登録情報
出版社 ? : ? 東京創元社 (2004/9/29)
発売日 ? : ? 2004/9/29
言語 ? : ? 日本語
文庫 ? : ? 716ページ
ISBN-10 ? : ? 4488209041
ISBN-13 ? : ? 978-4488209049
スウェーデンの田舎町で、不動産業者の女性が消えた。失踪か、事件か、事故か?ヴァランダー警部らは彼女の足取りを追い、最後に向かった売家へ急いだ。ところが近くで謎の空き家が爆発炎上、焼け跡から黒人の指と南アフリカ製の銃、ロシア製の通信装置が発見される。二つの事件の関連は?スウェーデンとロシア、南アフリカを結ぶ糸は?CWAゴルードダガー受賞シリーズ。







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