トレヴァー作品は4作品目。短編集。全般的に没入感薄き作品だった。細切れに読んだこともあるのだろうが、感情移入という点では経験値が不足しているからだろう。最後の密会は移入感は多少のパーセンテージは高まった、かともいえるが。
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登録情報
出版社 : 新潮社 (2008/3/1)
発売日 : 2008/3/1
言語 : 日本語
単行本 : 278ページ
ISBN-10 : 410590065X
ISBN-13 : 978-4105900656 |
容(「BOOK」データベースより)
早朝のオフィスで、カフェの定席で、離婚した彼女の部屋で、寸暇の密会を重ねる中年男女の愛の逡巡…表題作。孤独な未亡人と、文学作品を通じて心を通わせた図書館員。ある日法外な財産を彼女が自分に遺したことを知って…「グレイリスの遺産」。過って母親の浮気相手を殺してしまった幼い自分のために、全てを捨てて親娘三人の放浪生活を選んだ両親との日々…「孤独」。アイルランドとイギリスを舞台に、執着し、苦悩し、諦め、立て直していく男たち女たち。現役の英語圏最高の短篇作家と称される、W.トレヴァーが、静かなまなざしで人生の苦さ、深みを描いた12篇。 |
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