『アフター・レイン』ウィリアム・トレヴァー(著) 2021
6/24
木曜日

トレヴァー作品は3冊目。表現に切れがあり、オーソドックスな言い回しではなく裏の裏は表的な斜に構えたシャープさがある。本書、短編集だが、すっと入れる作品と、何か入り辛い作品が混在していると感じた。読み手のコンディションにも左右されることもあるだろう。時と場所を変えるとまた新たな感情もあるのかもしれない。バックグラウンドにアイルランドもあるわけで。

登録情報
出版社 ? : ? 彩流社 (2009/1/23)
発売日 ? : ? 2009/1/23
言語 ? : ? 日本語
単行本 ? : ? 334ページ
ISBN-10 ? : ? 4779114098
ISBN-13 ? : ? 978-4779114090

内容(「BOOK」データベースより)
アイルランドが生んだ現代最高の短編作家、珠玉の12編。行間ににじむ余韻で登場人物の意識の動きを描き切る―トレヴァー独特の心理描写が冴える。

著者について
Willam Trevor Cox 1928-2016.
1928年、アイルランド・コーク州生まれ。
本書はペンギン社版
トレヴァー短編集『After Rain』(1996)の全訳。
邦訳書に、
『同窓』
(オリオン社、鈴木英也訳、1981年)、
『リッツホテルの天使達』
(ほおずき書籍、後恵子訳、1983年)、
『20世紀イギリス短篇選 下 岩波文庫』
(「欠損家庭」(ウィリアム・トレヴァー)所収、
小野寺健編訳、岩波書店、1987年)、
『フールズ・オブ・フォーチュン』
(論創社、岩見寿子訳、1992年)、
『むずかしい愛 現代英米愛の小説集』
(「ピアノ調律師の妻たち」(ウイリアム・トレヴァー)所収、
朝日新聞社、柴田元幸・畔柳和代 訳、1999年)
『フェリシアの旅 角川文庫』
(アトム・エゴヤン監督映画化原作、角川書店、皆川孝子訳、2000年)、

「ギルバートの母」
「失われた地」
「ダミアンとの結婚」
「ティモシーの誕生日」
「小遣い稼ぎ」
「アフター・レイン」
「ある友情」
「一日」
「ピアノ調律師の妻たち」
「子どもの遊び」
「未亡人姉妹」
「馬鈴薯仲買人」







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