『モロー博士の島』H.G.ウェルズ(著) 2020
5/18
月曜日

原書は、The Island of Dr Moreau, HG Wells(1896)

J.G.バラードは「太陽の帝国」「沈んだ世界」「クラッシュ」「千年紀の民」に続く。1896年は国内では明治29年、日清戦争(1984年-1985年)直後。124年前の作品だということを念頭に置いて、いまだに読み継がれているのは畏怖の感に堪えない。着想が斬新で、当時の医療技術でそんな、今の医療でさえ動物をそんな○○とあら捜しや矛盾点を突いても身も蓋もない。ひとりの人間のエゴが自然界に及ぼす弊害。人間と動物、自然との共存。サステイナブルな社会に一石を投じるためにウェルズが書いたとは思えないが・・ 私が異様で異質な孤島に奇遇にも投じられたらどのような振る舞いをするのだろうか、どちらかといえばそちらに意識が傾いた。


英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1,000冊  戦争旅行記:146/1,000作品中

登録情報
単行本: 287ページ
出版社: 偕成社; 〔完訳版〕版 (1996/8/1)
言語: 日本語
ISBN-10: 4036521403
ISBN-13: 978-4036521401
発売日: 1996/8/1

内容(「BOOK」データベースより)
南海の孤島で、いまわしい実験をくりかえす、狂気の天才科学者、モロー博士。モロー博士の夢みた人類の未来とはなんだったのか。『タイムマシン』『透明人間』の作者として有名なH.G.ウェルズのもうひとつの傑作。小学上級から。





Copyright (C) 2020 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.