『アンダー・ザ・スキン』ミッシェル・フェイバー(著) 2020
4/24
木曜日

原書は、Under the Skin, Michel Faber(2000)

異色が心地よい。牛舎、豚舎で飼育されている動物がどのような様相を呈しているか、現地に赴いた方は納得いただくだろうが、豚さんなんか糞まみれでフグフグ鼻息荒い。逆転して人間がフォアグラ如く飼料を与えられ丸々と太った体となり、高級食材として世に売られている。そういったビジネスが成立している。あり得ない話ではなかろう。動物が人間を医療技術含めて逆転劇はあり得ないにしても、異星人に征服された人間どもが食料にされるというのはあながち○の世界観はあるよね。イサーリーの元動物は何だったのでしょうと想像するのは楽しいよね。
英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1,000冊  SF/ファンタジー:142/1,000作品中

登録情報
単行本: 373ページ
出版社: アーティストハウス (2001/12)
言語: 日本語
ISBN-10: 4048973185
ISBN-13: 978-4048973182
発売日: 2001/12

内容(「BOOK」データベースより)
姿を消してゆくヒッチハイカーたち。孤独な女ハンターの目的は…?ヒッチハイカーを見つけたら、まずはあっさりと通過して、その背格好を吟味する。イサーリーが探しているのは、二本足で歩く筋肉隆々の雄。痩せて、貧弱な肉体には用がなかった。車中から男たちを狙う彼女はいったい何者か?身長は…立っても5フィート1インチかそこら、バストの豊かさを自覚している証拠に、胸を強調する襟の広く開いたシャツを着ている。腕は細長く、突き出した肘が瘤みたいだ。灰色がかった茶色の髪はまっすぐ垂れ、妖精を思わせるハート型の顔に、鼻筋の通った小さな鼻と、スーパーモデルのように形のいい唇…。現代社会に対するアレゴリーが冴えたミッシェル・フェイバーの処女長編小説。







Copyright (C) 2020 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.