『ダーウィンの使者(上下巻)』グレッグ・ベア(著) 2020
3/21
土曜日

原書は、Darwin’s Radio, Greg Bear(1999)

【上巻】新型コロナウィルスが旋風しているから読んだわけではないが、偶然的タイミングで本書に出会った。エボラ熱、黒死病等々、ウィルス感染が撒き散らす世界恐慌のノンフィクションも読んだ。爆発的な人口増加がもたらす人口操作でもあるように謂われることもある。コロナ現象がもたらす経済的打撃は世界のGNPを押し下げている。しかし、待てよ。航空機による人の移動を容易にせし現代。各国の封じ込み作戦に明け暮れる各国。コロナは致死率は高齢者を除き、高くはない。もし致死率50%になろうウィルス旋風が巻き起これば、世界は停滞どころか・

【下巻】科学的分析、生物学的解析の解説がいまひとつ説得感が僕には感じられなかった。政府機構の統制・抑圧VS個人の行動限界がもたらす逃避行動。いつもこうなのか?個人ができることの限界、その人達の葛藤が突破口を見いだせない。二人の子供、ステラの将来はどうなる、どこまで知能的に人類の進化型として更にどのように進化していくのだろう、と興味津々ではある。これは続編あるのでしたっけ?

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ダーウィンの使者〈上〉 (ヴィレッジブックス) 登録情報
文庫: 442ページ
出版社: ソニーマガジンズ (2002/12)
言語: 日本語
ISBN-10: 4789719766
ISBN-13: 978-4789719766
発売日: 2002/12
ダーウィンの使者〈下〉 (ヴィレッジブックス) 登録情報
文庫: 444ページ
出版社: ソニーマガジンズ (2002/12/1)
言語: 日本語
ISBN-10: 4789719774
ISBN-13: 978-4789719773
発売日: 2002/12/1

内容紹介
【上巻】巨匠ベアが描く人類進化の新たなるヴィジョン
世界各地に蔓延する謎の奇病……<ヘロデ流感>。ヒト内在性レトロウイルスを起因とし、性交渉によって感染するそれは、妊婦のみを襲い流産を引き起こすという、人類の存続をも驚かすものであった。太古の時代と現代をむすぶ、ヒト遺伝子にかくされた驚愕すべき真実とは?はたして人類になにが起ころうとしているのか?!
クライトンのサスペンス、クラークの科学的思弁が融合したグレッグ・ベアが描く遺伝子サスペンスの最高傑作。

【下巻】滅亡と再生のはざまで苦悩する種の運命???はたして人類はなにを孕んでしまったのか?
<ヘロデ流感>の治療法を求めて、ヒト遺伝子に秘められたレトロウィルスの解明を続ける分子生物学者のケイ、人類学者のミッチらであったが、やがて患者たちには性交渉を経ない“第二の妊娠”の兆候が……。新たなる進化に直面することとなった人類社会の動揺は、やがて文明そのものを揺るがす異常事態へとエスカレートしていく。かつて誰もが予想しえなかった人類の起源、そして未来???
巨匠ベアが描く人類進化の新たなるヴィジョン、完結編。
<解説:高橋源一郎>







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