原書は、The Wind in the Willows, Kenneth Grahame(Originally published in English
1908)。
本書は少年文庫である。だからといって壮年が読んではならない理由はひとつもない。垢や埃で薄汚れた[心]を鉋で削ぐがごとく、新鮮な木肌を蘇らせてくれる効能があるというのは強ち虚談ではない。そして「少年文庫」は無垢な少年少女に勇気や希望を与え、善悪を判断する道標になってほしいと願うばかりである。アナグマ、ネズミ、モグラ、ヒキガエルの織りなす友情、そして我が家の心地良さ、ほのぼのである。しかし善悪のけじめを付けるということからいえば、脱獄したヒキガエル君は今一度、服役をして罪を濯ぐ必要があるだろうし、それを友情深い友達は勧めないとダメでしょうね。
英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1,000冊 コメディ:135/1,000作品中
|
登録情報
単行本: 404ページ
出版社: 岩波書店 (2002/7/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4001140993
ISBN-13: 978-4001140996
発売日: 2002/7/18 |
内容紹介
人里はなれた静かな川べで素朴な暮らしを楽しんでいるモグラやカワウソたち.わがままで好奇心旺盛なヒキガエル.小さな動物たちがくりひろげるほほえましい事件の数々を,詩情ゆたかに描いた田園ファンタジー |
|
|