『グレアム・グリーン全集〈15〉ハバナの男』グレアム・グリーン(著) 2019
12/15
日曜日

原書は、Our Man in Havana,?Graham Greene(1958)。

時代は1955年頃、焦臭いキューバ(ハバナ)を舞台に、コミカルな(グレアムはシリアルに書いているのだろう)諜報活動。揺れる英国・米国。諜報員に抜擢される背景と、とある図面が大事に飛散拡大していくという。キューバは米ソが核配備をめぐって一触即発の時代があり、キューバ革命、ソ連との社会主義正拳成立後、後にケネディ大統領が回避した事件があった。一般的に考えると僕には解せないヘヴィーな血に彩られた国家にみえてしまうが。本書はカリブ海の熱い場末な情景描写がじっとり訴えてくる。ワーモルドの人生観に共感し、同調してしまう過去がある。

英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1,000冊   コメディ:131/1,000作品中

グレアム・グリーン全集〈15〉ハバナの男 登録情報
単行本: 247ページ
出版社: 早川書房 (1979/12/7)
言語: 日本語
ISBN-10: 4152003154
ISBN-13: 978-4152003157
発売日: 1979/12/7
内容説明
1958年、独裁者バティスタ治下のキューバ――冷戦下の諜報網が幾重にも交錯する中で、スパイに仕立てあげられた平凡なイギリス人ワーモルドの行く手には? 痛快無比の傑作スパイ・パロディ



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