『ボートの三人男』ジェローム・K.ジェローム(著) 2019
12/12
木曜日

原書は、Three Men in a Boat, Jerome K Jerome(1889)。テムズ河をボートで泊まりながらいろんなハプニングがあり、思い出話ありの、僕(主人公)とジョージとハリスの悪友3名。じわっと笑える。130年前の小説。英国は現代と比しても100年前と景色は劇的にも変化していないだろうし、しても極僅かだろう。古きを大事にする国民だ。当時のテムズ河は綺麗で水門の趣もちがったであろうか。『湯沸かし(器)に気付かれぬよう湯を沸かすには、悟られると絶対に沸騰しない』(第十章)のくだりは絶品。僕も当時に行くことができるなら、今でも良いがのんびり長閑に河を下ってみたい。そんな感慨に囚われてしまう小説だ。


英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1,000冊  コメディ:130/1,000作品中

ボートの三人男 (中公文庫) 登録情報
文庫: 321ページ
出版社: 中央公論新社; 改版 (2010/3/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4122053013
ISBN-13: 978-4122053014
発売日: 2010/3/25
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
気鬱にとりつかれた三人の紳士が犬をお供に、テムズ河をボートで漕ぎだした。歴史を秘めた町や村、城や森をたどり、愉快で滑稽、皮肉で珍妙な河の旅が続く。数々のオマージュ作品を生み、いまだ世界で愛読されている英国ユーモア小説の古典。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ジェローム,ジェローム・K.
イギリスの小説家。1959年、スタンフォードシャー生まれ。喜劇役者、新聞記者などを経てユーモア小説家として名を馳せる。ロンドンに居をかまえ、テムズ河での川遊びを愛した。その体験をもとにして著された『ボートの三人男』は大ヒットとなり、現代に至るまで世界中で読みつがれている。1927年没



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