『おれたち、ザ・コミットメンツ』ロディ・ドイル(著) 2019
12/10
火曜日

原書は、The Commitments, Roddy Doyle(1987)。バンドはメンバの仲違い、方向性の違い(やりたいこと)、女性問題、将来への不安(このままでいいのか)がどのバンドにもある。そしてテンデバラバラなベクトルをまとめ、方向付けるマネージャ的役割が必須なのだろう。また、リーダ的なカリスマ的なアドバイザーも重要である。アイルランドのダブリンという土地柄も作用してか(フム)テンポある物語で読みやすい小説だった。バンドは荒くれたエネルギーを包含していて、カリスマ性のあるヴォーカル、絶え間ぬ練習、才能と努力が必要だが、運が味方しないとどうしようもない。それも大事な構成要素だ。

英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1,000冊  コメディ:129/1,000作品中

おれたち、ザ・コミットメンツ 登録情報
単行本: 286ページ
出版社: 集英社 (1991/06)
言語: 日本語
ISBN-10: 4087731324
ISBN-13: 978-4087731323
発売日: 1991/06

内容紹介
バックヴォーカルの子たちはかわいいし、レパートリーだってふえた。ソロもOK。衣装もばっちり…。目立ちたがり屋のダブリン子が結成したソウルバンド。その素っ頓狂な騒動を描く傑作音楽小説。







Copyright (C) 2019 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.