『わが母なるロージー』ピエール・ルメートル(著) 2019
10/8
火曜日

カミーユ警部のシリーズといえばそうだ。一連、ファンとして読んできた読者はどう感じたのだろう。私には緊張感なく、儲かるうちに、出版社の強い勧めもあり、中間に中篇を書いたと察してしまう。本書のカミーユ警部の思考と行動は安定しているが、テロ爆破事件をしかけたジャンの気持ちに寄り添えぬまま、母ロージーは息子との繋がりをどのように感じたのか?母親として愛情豊かに接しないままだったし、それでも息子ジャンの母への想いは真実だったのだろうか。

わが母なるロージー (文春文庫) 登録情報
文庫: 352ページ
出版社: 講談社 (2019/7/12)
言語: 日本語
ISBN-10: 4065123119
ISBN-13: 978-4065123119
発売日: 2019/7/12
内容紹介
シリーズ累計120万部突破!

『その女アレックス』のカミーユ警部、ただ一度だけの復活。

連続爆破犯の真の目的が明かされたとき、残酷で美しい閉幕が訪れる。

パリで爆破事件が発生した。
直後、爆破犯は自分であると警察に出頭した青年ジャンは、爆弾はあと6つ仕掛けられていると告げ、金と無罪放免を要求する。

右腕のルイとともに事件を担当することになったカミーユ・ヴェルーヴェン警部は、青年の真の狙いは他にあるとにらむが……。

『その女アレックス』のカミーユ警部が、ファンの熱い声に応えて、富豪刑事ルイ、巨漢の上司ル・グエン、猫のドゥドゥーシュらとともに一度だけの帰還を果たす。『その女アレックス』と『傷だらけのカミーユ』のあいだに挟まる「カミーユ警部シリーズ」第2.5作。






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