『10月はたそがれの国』レイ・ブラッドベリ(著) 2019
7/25
木曜日

原書は、THE OCTOBER COUNTRY by Ray Bradbury(1965)。本書は処女短篇集「闇のカーニバル(1947)」全編に、新たに五篇の新作を加えたものとなる。レイ・ブラッドベリの作品は、「華氏451度」、「とうに夜半を過ぎて」に続く。
収録作品は、
「こびと」
「つぎの番」
「マチスのポーカー・チップの目」
「骨」
「壜」
「みずうみ」
「使者」
「熱気のうちで」
「小さな殺人者」
「群集」
「びっくり箱」
「大鎌」
「アンクル・エナー」
「風」
「二階の下宿人」
「ある老母の話」
「下水道」
「集会」
「ダッドリー・ストーンのふしぎな死」

「死」に対する恐れ、憧れ、反感などをモチーフにしたものが多い。短篇ならではのシャープでキレのよい、且つ読み手に余韻を残させる。1930-1940年代に執筆されたものが主だと思われるが、時代陳腐さも感じない。(よい作品は得てしてそうだ)幻想的、神秘的とも言えるし人間の脆弱さ、欲深さも垣間見ることができる。

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)
レイ・ブラッドベリ
東京創元社
売り上げランキング: 75,166
登録情報
文庫: 496ページ
出版社: 東京創元社 (1965/12/24)
言語: 日本語
ISBN-10: 4488612024
ISBN-13: 978-4488612023
発売日: 1965/12/24

内容紹介
ポオの衣鉢をつぐ幻想文学の第一人者、SFの抒情詩人ブラッドベリの名声を確立した処女短編集「闇のカーニバル」全編に、新たに五つの新作を加えた珠玉の作品集。後期のSFファンタジーを中心とした短編とは異なり、ここには怪異と幻想と夢魔の世界がなまなましく息づいている。ジョー・マグナイニの挿絵十二枚を付す決定版。






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