『とうに夜半を過ぎて』レイ・ブラッドベリ(著) 2019
7/17
水曜日

原書は、LONG AFTER MIDNIGHT(1976)。
レイ・ブラッドベリの作品は、「華氏451度」に続くが、今回は短篇集。短篇には様々な手法があるだろうが、起承転結の「結末」を省く。本書集録にも何編がある。そのことが読み手に、この後どうなるのか、良きも悪しきも余韻を残してしまう。「結」があるより「混沌」も貴重で重宝してよい。ブラットベリの短篇、侮れない。

収録作品
1青い壜
2いつ果てるとも知れぬ春の日
3親爺さんの知り合いの鸚鵡
4灼ける男
5木製の道具
6救世主
7第五号ロボットGBS
8非の打ち所ない殺人
9罪なき罰
10なんとか日曜を過ごす
11全量服用、群集の狂気を阻む薬
12日照りのなかの幕間
13ある恋の物語
14願いごと
15永遠と地球の中を
15語られぬ部分にこそ
17いとしいアドルフ
18ジェイミーの奇蹟
19十月のゲーム
20黒パン
21とうに夜半を過ぎて
22板チョコ一枚おみやげです!

とうに夜半を過ぎて (河出文庫)
レイ・ブラッドベリ
河出書房新社
売り上げランキング: 78,158
登録情報
文庫: 480ページ
出版社: 河出書房新社 (2011/2/4)
言語: 日本語
ISBN-10: 4309463525
ISBN-13: 978-4309463520
発売日: 2011/2/4

内容紹介
海ぞいの断崖の木にぶらさがり揺れていた少女の死体を乗せて闇の中を走る救急車が遭遇する不思議な恐怖を描く表題作ほか、SFの詩人が贈る、とっておきの21編。これぞブラッドベリの真骨頂!






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