『奇跡の少女ジャンヌ・ダルク』レジーヌ・ペルヌー(著) 2019
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日曜日



BSプレミアムで自動録画されていた「ジャンヌ・ダルク(1999)」(ミラ・ジョボヴィッチ主演)を観て、実在したジャンヌ・ダルクという女性をもっと知りたい、理解したいと強く思った。17歳の少女が、神の声を聞き、イギリスとフランスの100年戦争でイギリスに押し切られそうになったフランスをオルレアンで押し返し、ランスでシャルル七世を載冠させる。(かなり端折ってます) しかし、急転直下、彼女は19歳で火刑で焙り殺しにされる。異端者、魔女のレッテルを貼られて。何があり、何故にそうさせたのか。ジャンル・ダルクの世界的権威が解説する中で明らかではあるが、誰が考えても理不尽ではないか。フランスの英雄であり、イギリスに売り渡される謂れはないではないか。

文末資料編に処刑裁判の記録が日単位で記録されている。抜粋が14頁掲載されている。何と愚かでおぞましいことか。ジャンヌの受け答えの明晰さ(彼女は羊飼いの娘であり、それまで読み書きもできなかった)ばかりに目が向く。牢獄でイギリス人の牢番に回し弄ばれたことも述べている。火炙りにすることが決まった上での裁判であるから、そのようにそのようにじりじりと落とし込んでいく。怒りに震える。ジャンヌが駆け抜けたのは1428年~1430年のこと。1449年、国王シャルル七世はジャンヌを復権させ、異端の疑いは晴らされることになった。遅いぞ、シャルル。そもそも君の責任だ。やりきれない感情で僕はつぶされそうになる。

P.S.イングリッド・バーグマン主演のジャンヌ・ダーク(1948)をPrimeVideoで観た。舞台劇「ロレーヌのジャンヌ」を映画化したものらしいが、イングリッドの清楚な堂々とした演技は僕を惹きつけてくれた。

奇跡の少女ジャンヌ・ダルク (「知の再発見」双書)
レジーヌ ペルヌー
創元社
売り上げランキング: 356,055
登録情報
単行本: 158ページ
出版社: 創元社 (2002/5/1)
言語: 日本語
ISBN-10: 4422211625
ISBN-13: 978-4422211626
発売日: 2002/5/1

著者:ペルヌー,レジーヌ
フランスを代表する中世研究家。ジャンヌ・ダルク研究の世界的権威。ランス美術館、のちにパリ国立古文書館の学芸員。1973年、オルレアン市にジャンヌ・ダルク研究所を設立、初代所長をつとめる

内容紹介
「フランスを救え! ! 」。
神の声を聞いた17歳の少女ジャンヌ・ダルクは、彗星のごとく歴史に登場し、
わずか4カ月で対イギリス戦の戦況を一変させ、
失意の王太子シャルル7世をフランス国王として戴冠させるが、
19歳で火刑に処せられる。
その活躍は、長いヨーロッパの歴史のなかでも、屈指の奇跡的事件とされている。
大好評『皇妃エリザベート』『王妃マリー・アントワネット』につづく
「歴史を変えた女たち」第3弾! !


◎目次
第1章 奇跡の少女
第2章 オルレアンの勝利
第3章 ランスの戴冠式
第4章 コンピエーニュの悲劇
第5章 ルーアンでの火刑
資料編 奇跡の終焉と新たなる伝説







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