原書は、The Life and Opinions of Tristram Shandy, Gentleman, Laurence Sterne(1760-1767)。
上巻:発刊は1760-67年、江戸時代は宝暦10年、259年前の古典である。二世紀半経つけれども言葉の意味は判る。訳が上手なのだろう。判るには解るが、話に没頭できない。ストーリー展開も何もあったものじゃない。英ガーディアン選出でなければ読まなかっただろう。その奇想天外さ、ハチャメチャさが一部マニアにもて囃されているのだろうか、僕は知らない。中・下巻買ってしまったし、気長に、忍耐力を試すため読み進めてみよう、ととりあえず自分自身に誓ってみる。
中巻:心を平静に、集中集中と読み進めるのだが・・・。活字は丁寧に追えども頭のなかに情景が描けず、連続した物語小説の体をなさず、色とりどりのパッチワーク的で奇想奇天烈なのだ。独創的・前衛的・先進的かと問われればそうかもしれないピカ一さもある。18世紀中盤の出版としては先例のない類ではなかろうか。中巻中盤にやや小説らしき引き込みがあったね。下巻も忍耐強く完読しようぞ。
下巻:上中下巻、ページを飛ばすことなく読み終えた。その忍耐力を褒めてあげたいところ。
英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1,000冊 コメディ:118/1,000作品中
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