『ポートノイの不満』フィリップ・ロス(著) 2019
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火曜日

原書は、Portnoy’s Complaint, Philip Roth(1969)。
ポートノイ症が巻頭に「国際心理分析学誌」から抜粋されている。ユダヤ系アメリカ人の慣習、戒律が主人公アレックスの両親、親類を通してよく描かれている。興味深い。作家フィリップ・ロスの生い立ちとも似通ったところがあるようで、これまた懇親の力作ではないか。性描写の描き方がリアルであって病的であって赤裸々であって痛々しい限り。ポートノイ症を患っている患者の治療法はどのようなものだろうか。症状が軽減するまたは、寛解期になるための手立てはあるのだろうか。完治するのは至難の業ではないのか。これも育てられ方に起因するところ(大)だろうと思案する。

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登録情報
文庫: 306ページ
出版社: 集英社 (1978/02)
ASIN: B000J8QW00
発売日: 1978/02

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィリップ・ロス(Philip Roth、本名:Philip Milton Roth、1933年3月19日 - 2018年5月22日)は、アメリカの小説家。

現代のアメリカ文学を代表する小説家のひとりであり、文芸批評家のハロルド・ブルームは現代を代表する米国人小説家としてロスとコーマック・マッカーシー、ドン・デリーロ、トマス・ピンチョンの4人を挙げている。アイデンティティの問題や、性愛・結婚への不適合(『ポートノイの不満』『男としての我が人生』など)に苦悩する主人公を描いた内省的な作品から、アメリカの社会や歴史を虚構として再構築したスケールの大きい物語(『素晴らしいアメリカ野球』『プロット・アゲンスト・アメリカ』など)までテーマは幅広い。







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