『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』ジョナサン・サフラン・フォア(著) 2019
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木曜日

原書は、EXTREMELY LOUD & INCREDIBLY CLOSE(2003)。

9.11を下地にはして、オスカーの丁々発止の子供らしくない知恵とか、感じることはあるにせよ。オスカーの祖父と祖母の男と女の形を考えてみよう。こいつら何をやってるんだ、互いにそこまで我慢&抑制して得られるものとは何ぞや。まだ見ぬ息子にせっせと手紙を書く暇があったら、他にたんまりすることもあっただろうに。ばあも抱いてほしけりゃもっとやり口は無尽蔵にあった。まったく同調できず。違和感だけが残ってしまう。言葉遊びの新方式的な文章は部分的には〇なのだが、オスカーのような子供は幸せな大人になれるのかな、天文学者かな。

登録情報
ハードカバー: 488ページ
出版社: NHK出版 (2011/7/26)
言語: 日本語
ISBN-10: 4140056037
ISBN-13: 978-4140056035
発売日: 2011/7/26
内容紹介
歴史的な悲劇から、
希望に溢れる神話が生まれた─

全米ベストセラー、人気若手作家による9・ 11文学の金字塔、ついに邦訳。9歳の少年オスカーは、ある鍵にぴったり合う錠前を見つけるために、ママには内緒でニューヨークじゅうを探しまわっている。その謎の鍵は、あの日に死んだパパのものだった……。全米が笑い、感動して、心の奥深くから癒された、時代の悲劇と再生の物語。ヴィジュアル・ライティングの手法で編まれる新しい読書体験も話題に。



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