原書は、A Study in Scarlet, Arthur Conan Doyle(1901)。ドイルは60編のうち、長篇は4作品、本書は長篇3作品目。中途半端な「四つの署名」に比べるとおもしろさは倍加している。時代が時代、陳腐化された推理もあるが、100年以上も過去の小説と思えば、吃驚仰天で違和感もなく読み進めることができる。でもいいですね、本書とは疎で関係薄しだけれど、蝋燭の明かりが夜の生活に灯火を添えるというのは。眩しくなく賑々しくなくしっとり静かに夜を過ごす、そしてどこでも満天が仰げるということ。(英国は霧も曇天も多いが)垂れ流しのTVをほとんど見ない僕は、この時代にワープしたと仮定したとしても平和に平静に平穏に過ごせると自信をもって言える。ストーリーは読んでみなされ。
<英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1,000冊>犯罪系:107/1,000
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登録情報
文庫: 307ページ
出版社: KADOKAWA (2014/2/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4041012627
ISBN-13: 978-4041012628
発売日: 2014/2/25 |
内容(「BOOK」データベースより)
イギリス南西部の旧家バスカヴィル一族。その当主が遺体で発見された。死因は心臓発作。しかし不思議なことに、遺体発見現場にはとてつもなく巨大な猟犬の足跡が。実は、呪われた魔犬伝説により一族ではこれまで不可解な最期を遂げた者が多いのだった…。呪われた一族の謎をめぐる、シリーズ史上最も得体の知れない難事件にシャーロック・ホームズが挑む!一気読み必至の傑作長編小説を、瑞々しく読みやすい新訳で!
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