『時の娘』ジョセフィン・テイ(著) 2019
2/10
日曜日

原書は、The Daughter of Time, Josephine Tey(1951)。英国国民であればもっと楽しめたかも知れない。文末解説にあるが、形式としては安楽椅子(寝台)探偵、内容は歴史ミステリーの合体となっていて、安楽椅子探偵というのは探偵役が一歩も外にであるかず、データのみを分析しながら解き明かしていくとある。さて本書、15~16世紀の王室、特にリチャード3世、ヘンリー7世を紐解いていくのである。歴史書は勝った方の都合のよいようにいくらでも書き換えられ、また政治的に国民を都合よく誘導するためのツール、いわゆるプロパガンダ的に多用される。聖書といえども各宗教派閥のご都合主義で捏造されてきたのでしょうから。本書ではリチャード3世の名誉挽回、ヘンリー7世の阿漕さが目立つ構図となっている。

英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1,000冊>犯罪系:104/1,000

登録情報
文庫: 290ページ
出版社: 早川書房 (1977/6/30)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150727015
ISBN-13: 978-4150727017
発売日: 1977/6/30

商品の説明
英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか? 退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。安楽椅子探偵ならぬベッド探偵登場。探偵小説史上に燦然と輝く歴史ミステリ不朽の名作。






Copyright (C) 2019 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.