『レッド・ドラゴン(上下巻)』トマス・ハリス(著) 2019
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金曜日

本書は、Red Dragon, Thomas Harris(1981)。

【上巻】いや、嵌りますね。トマス・ハリスはブラック・サンデーは読んでいましたが、それと比して世界観は違う。ハンニバル・レクスター博士はアンソニー・ホプキンスの、これまた嵌り役、彼のイメージが強烈。本書含め3作品は読まざるを得なくなってしまった。サイコワールド、被害者や捜査者に感情移入すればするほど、恐怖は倍加されますね。

【下巻】最後の解説が畳み掛けすぎた感想を持つが、全体として立体感あり、起伏多く、スリリングなサイコサスペンスだった。登場人物の個性も際立っている。さて、ダラハイド、生まれ持つ劣等感もあるのだろうが、サイコチックな犯人に仕上げてしまう要因は何だろうか? ひとつには育てられ方が深く作用していることは否めないのではないだろうか。次、行こう。

英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊>犯罪系:102/1,000

登録情報
新書: 340ページ
出版社: 早川書房; 新訳版 (2015/11/6)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150413673
ISBN-13: 978-4150413675
発売日: 2015/11/6
登録情報
新書: 328ページ
出版社: 早川書房; 新訳版 (2015/11/6)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150413681
ISBN-13: 978-4150413682
発売日: 2015/11/6

内容(「BOOK」データベースより)
【上巻】満月の夜に連続して起きた一家惨殺事件。遺体に噛み痕を残す犯人“歯の妖精”―次の満月にまた凶行が?元FBI捜査官のグレアムは犯人像の手がかりを得ようと、犯罪者病院に収容されている殺人鬼にして精神科医レクター博士に助言を求める。悪には悪をもって…。が、グレアムが博士の収容先を訪ねたことで、“歯の妖精”が刺激され―醜く、そして美しく、超人的狂気が混沌とする究極のサイコ・ワールド。

【下巻】ウィリアム・ブレイクの描く“竜”に自らを重ねて残忍な犯行に及ぶ男、“歯の妖精”―憑かれた情熱と歪んだ欲望に突き動かされ、犯人は不敵な挑戦状をFBIに叩きつける。さらにそれを秘かに操ろうとたくらむハンニバル・レクター博士。FBI捜査官たちは翻弄され、グレアムの身にも危険が迫る。悪の牙はゆっくりと肉に喰らいつき始める…サイコ・サスペンスというジャンルの狂気の殿堂に燦然と輝く、名作中の名作。







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