『武器よさらば』アーネスト・ヘミングウェイ(著) 2019
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日曜日

原書は、A Farewell to Arms, Ernest Hemingway(1920)。1954年ノーベル文学賞を受賞。時代の空気なのか、殺伐としている。主人公ヘンリーに代弁させたかったことは何か。キャサリンの発言・行動は至極順当な妻となるお手本ともいえるのだが世論を代弁させているわけでもなく。ヘンリーのとった行動、とらなかった行動で物語はどう変化しただろうか。だれもが地獄の戦争から逃避したいもの、それが生存本能。何かから逃げれば結局しっぺ返しにあうということか。夏・戦場、後方イタリアの「熱」とスイス吹雪の「寒」がコントラストとして効いている。飄々としている。これがヘミングウェイ節なのか、他作品も読んでみないとなんともわからない。


英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊>ロマンス:101/1,000

登録情報
ペーパーバック: 565ページ
出版社: 新潮社 (2006/5/30)
言語: 日本語
ISBN-10: 4102100148
ISBN-13: 978-4102100141

内容(「BOOK」データベースより)
苛烈な第一次世界大戦。イタリア軍に身を投じたアメリカ人青年フレドリックは、砲撃で重傷を負う。病院で彼と再会したのは、婚約者を失ったイギリス人看護師キャサリン。芽生えた恋は急速に熱を帯びる。だが、戦況は悪化の一途を辿り、フレドリックは脱走。ミラノで首尾よくキャサリンを見つけ出し、新天地スイスで幸福を掴もうとするが…。現実に翻弄される男女の運命を描く名編。






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