『闇の奥』コンラッド(著) 2018
12/24
月曜日

本書は、Heart of Darkness, Joseph Conrad(1899)。樹海の森に迷い込んだといえばよいのか、本書では「魔境」と表現される「闇」とはなんぞや。粘っこく泥臭く汗臭さともいうのか何ですかね、この鬱蒼さは。文明VS未開の構図。象牙の輸出を商売とする会社。奴隷売買の使い捨ての現状と虐殺。西洋国では知られざる実態の氷山の一角を暴いたと言えるやら言えないやら。クルツは最後まで因数分解できぬまま、彼は天才と言えたのか。文明社会で優れた人物と評されたとしても未開社会でどのように変貌・豹変するのか。コンラッドが言いたかったことは何でしょう?読みやすいのですけどね。

ガーディアン必読1000冊:戦争旅行記 93読了/1,000

登録情報
文庫: 231ページ
出版社: 光文社 (2009/9/8)
言語: 日本語
ISBN-10: 4334751911
ISBN-13: 978-4334751913
発売日: 2009/9/8
内容(「BOOK」データベースより)
船乗りマーロウはかつて、象牙交易で絶大な権力を握る人物クルツを救出するため、アフリカの奥地へ河を遡る旅に出た。募るクルツへの興味、森に潜む黒人たちとの遭遇、底知れぬ力を秘め沈黙する密林。ついに対面したクルツの最期の言葉と、そこでマーロウが発見した真実とは。

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