『愛の続き』イアン・マキューアン(著) 2018
11/17
土曜日

原書は、Enduring Love, Ian McEwan(1997)。とある事故を契機にストーリーは転がり出す。愛のカタチを取り上げると関係性はあらゆるところに存在する。オーソドックスに男と女の愛。親子、兄弟、同性愛だって堂々とした愛のカタチだ。本書で採り上げられている『ド・クレイランボー症候群』。これが事件を継続・加速させる引き金になっている。ストーカーされた側は大層迷惑であるし、命に関わることもあるのだが。しかし、けれども本人に罪はあるのだろうか、揺るぎない(妄想の)愛を信じ続けるそのパワーはどこから湧くのか、と関心してばかりは心許ない。障害を誘因した原因はあるのだろう。今一度、愛の位置関係を見直すきっかけになるのかもしれませんな。ブッカー賞受賞作品。


 (ガーディアン必読1000冊:犯罪系:89作品読了/1,000)

エロトマニア(英: Erotomania)とは、妄想性障害のひとつであり、自分が相手に愛されているものだと妄想的確信を抱いている状態。この症状を分析したフランス人精神科医の名前から別名「クレランボー症候群(Clérambault's syndrome)」とも言う。日本語では「恋愛妄想」「被愛妄想」や「恋愛妄想などの妄想症」と訳される。その対象は、多くは自分よりも社会的地位の上の人である。自分のアイデンティティーに充実感を見出せないため、自分以外の人を通して満ち足りた気分を味わおうとし、大抵の場合は本人よりも社会的地位や階級の高いと考えられている人物と結びつきたいと切望する。その妄想は決して揺るがない。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

登録情報
文庫: 385ページ
出版社: 新潮社 (2005/09)
言語: 日本語
ISBN-10: 4102157220
ISBN-13: 978-4102157220
発売日: 2005/09

内容(「BOOK」データベースより)
科学ジャーナリストの「ぼく」は、英文学者の恋人とピクニックにでかけ、気球の事故に遭遇する。一人の男が墜落死し、その現場で「ぼく」は奇妙な青年パリーに出会う。事件後のある夜、パリーが電話をしてくる。「あなたはぼくを愛している」と。それから彼は「ぼく」に執拗につきまとい始める。狂気と妄想が織りなす奇妙で不思議な愛のかたちを描いた、ブッカー賞作家の最高傑作。







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