『ブラック・サンデー』トマス・ハリス(著) 2018
10/9
火曜日

本書は、Black Sunday, Thomas Harris(1975)。9.11前に無差別テロをテーマにした小説。緻密にプロットも組み立てられている。羊たちの沈黙、ハンニバルの作家がトマス・ハリスだったんだと読了後に気付いた呑気な僕。次はレッド・ドラゴンから読んでみたい。ところでパレスチナゲリラは国家を挙げてのテロ組織としても、何も関係のない米国市民、ベトナム帰還兵で長期捕虜を辛苦したランダーだが、彼を無差別テロに追い込んだ動機とは。心の葛藤も幾重にも記述されているが、真の動機は何なのだろうか、腑に落ちない。と考えるのだがテロをするまで深遠な邪悪な動機とは僕には思えないのだよ。だから、ランダーに感情を移入することもままならず、最後は○○になっちゃった。AmazonPrimeVIDEOでもやってますね。1977年作品、観てみよう。

ガーディアン必読1000冊:犯罪系83読了/1000

登録情報
文庫: 548ページ
出版社: 新潮社; 改版 (1979/3/28)
言語: 日本語
ISBN-10: 9784102167014
ISBN-13: 978-4102167014
ASIN: 4102167013
発売日: 1979/3/28
内容紹介
1月12日の日曜日、スーパー・ボウルが行われる競技場を、大統領と8万人の観客もろとも爆破する――米政府の対イスラエル武器供与に報復するため、パレスチナ・ゲリラ『黒い九月(ブラック・セプテンバー)』は想像を絶する方法による無差別テロを計画した。情報をキャッチしたイスラエル秘密諜報機関とFBIは、全力を挙げてこれに立ち向う。恐るべき迫力と現実感で読者に迫る、超大型のスパイ小説。

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