『世界史(上)』ウィリアム・H.マクニール(著) 2018
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金曜日

世界は長大で長尺で深淵な歴史を抱えている。本書は紀元前から1,500年までを駆け足で薄く網羅している。外国文学を読む上で俯瞰できる知識を得ること、大枠の流れの中で、この時代は過去このような出来事があってこれからこうなるのだろうと前後が大筋として解っていた方が望ましいと思ったのが本書を読むきっかけである。歴史は侵略と略奪、防衛と反撃の飽くことを知らない繰り返し。文明と文化、宗教も統廃合・補強・分家しながら歴史に密に被さる。一回読んだ位じゃ記憶に留まらないね、正直なところ。

登録情報
文庫: 457ページ
出版社: 中央公論新社 (2008/1/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 9784122049666
ISBN-13: 978-4122049666
ASIN: 4122049660
発売日: 2008/1/25
内容紹介
世界で四十年余にわたって読みつづけられているマクニールの「世界史」最新版完訳。
人間の歴史の流れを大きく捉え、「きわめて特色ある歴史上の問題」を独自の史観で鮮やかに描き出す。
ユーラシアの文明誕生とそのひろがりから、紀元後一五〇〇年までの四大文明の伸展とその周縁部との相互干渉まで。
地図・写真多数収録。年表つき。

<目次>
第四版への序文
序 文
第I部 ユーラシア大文明の誕生とその成立 紀元前500年まで
1 はじまり
2 文明のひろがり 紀元前1700年までの第一次の様相
3 中東のコスモポリタニズム 紀元前1700 ― 500年
4 インド文明の形成 紀元前500年まで
5 ギリシャ文明の形成 紀元前500年まで
6 中国文化の形成 紀元前500年まで
7 蛮族の世界の変化 紀元前1700 ― 500年
第II部 諸文明間の平衡状態 紀元前500 ― 後1500年
8 ギリシャ文明の開花 紀元前500 ― 336年
9 ヘレニズム文明の伸展 紀元前500 ― 後200年
10 アジア 紀元前500 ― 後200年
11 インド文明の繁栄と拡大 100 ― 600年
12 蛮族の侵入と文明世界の反応 200 ― 600年
13 イスラムの勃興
14 中国、インド、ヨーロッパ 600 ― 1000年
15 トルコとモンゴルの征服による衝撃 100 ― 500年
16 中世ヨーロッパと日本 1000 ― 500年
17 文明社会の外縁部 1500年まで

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