『ジーヴスと朝のよろこび』P.G. ウッドハウス(著) 2018
8/30
木曜日

原書はJoy in the Morning, PG Wodehouse(1947)。短篇2作品、長編3作品と立て続けざまにウッドハウスの5作品を読んだわけだが、飽食気味で活字は淡々と追従するものの、腑に染みこまずぴぴぴのぴーっと消化不良のまま体外放出流されてしまったようだ。悪く言うとワンパターン。意気込みの鼓舞か、沈着冷静化するための掛け声か、『ホー!!』の魔法のつぶやきの効き目なしか? ご都合主義も、心変わりの超速なことも、ウッドハウスの作風であるかもしれないしそうではないかもしれない。はてさて、購入済みの長編が一冊あるのだが暫し寝かしとし、ばかばっかしいウィットに飢えたジョークのシャワーを浴びたいと渇望する時に読むことにしようぞ。それでいいのだ。

 (ガーディアン必読1000冊:コメディー 77作品読了/1,000)

ジーヴスと朝のよろこび (ウッドハウス・コレクション)
P.G. ウッドハウス Pelham Grenville Wodehouse
4336047758
登録情報
単行本: 388ページ
出版社: 国書刊行会 (2007/4/1)
言語: 日本語
ISBN-10: 4336047758
ISBN-13: 978-4336047755
発売日: 2007/4/1

内容(「BOOK」データベースより)
うむ、これによって、地平線は目に見えて明るさを増したと言わねばならない。友人たちのこじれた結婚問題を解決しようと鬼門スティープル・バンプレイに赴いたバーティーは、隣町で開催される仮装舞踏会に出るため“船乗りシンドバッド”のコスチュームを入手する。その衣装には、シンドバッドには不可欠なジンジャー色をした頬ひげも付いていた。…シリーズ第7弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ウッドハウス,P.G.
1881年イギリスに生まれる。1902年の処女作『賞金ハンター』以後、数多くの長篇・短篇ユーモア小説を発表して、幅広い読者に愛読された。ウッドハウスが創造した作中人物の中では、完璧な執事のジーヴス、中年の英国人マリナー氏、遊び人のスミスの三人が名高い。とりわけ、ジーヴスとバーティーの名コンビは、英国にあってはシャーロック・ホームズと並び称されるほど人気があり、テレビドラマ化もされている。第二次世界大戦後、米国に定住し、1955年に帰化。1975年、サーの称号を受け、同年93歳の高齢で死去した






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