『郵便配達は二度ベルを鳴らす』ジェイムズ・M. ケイン(著) 2018
8/12
日曜日

本書は、The Postman Always Rings Twice, James M Cain(1934)。永遠の愛はあるのか、それは永久に続くものなのか。理想では存在するが現実では存在しない、しようがない。この人のためなら命さえ惜しくないと誓ったとしても砂上の楼閣。愛が憎しみに転じるのは至極簡単。相方の定義する裏切り(自分はそう感じていなくても)に汚染される。反転は一日、いや数時間でも充分だろう。本書は数回の愛と憎しみのフェーズが切り替わり、最期は幸せか?いやいや「犯した罪は償って貰わなければなりませんよ」でしょうね。

ガーディアン必読1000冊:犯罪系 74読了/1000

郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫)
ケイン 池田 真紀子
B01CHBP89W
登録情報
文庫: 243ページ
出版社: 光文社 (2014/7/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4334752950
ISBN-13: 978-4334752958
発売日: 2014/7/10
内容(「BOOK」データベースより)
街道沿いのレストランで働き始めた俺は、ギリシャ人店主の美しい妻コーラにすっかり心を奪われてしまった。やがて、いい仲になった彼女と共謀して店主殺害を計画するが…。緻密な小説構成の中に、非情な運命に搦めとられる男女の心情を描きこんだ名作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ケイン,ジェイムズ・M.
1892‐1977。アメリカ・メリーランド州で教育者の父とオペラ歌手の母との間に生まれる。大学卒業後、ジャーナリストとして活躍し、「ニューヨーク・ワールド」紙の風刺的な社説などが人気となる。1930年、政治エッセイ『われらの政府』を出版。その後ハリウッドに転居して映画の脚本家を目指すも成功せず、以降は小説家として身を立てることになる。1934年の初長篇『郵便配達は二度ベルを鳴らす』が大ベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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