『カサンドラの城』ドディー・スミス(著) 2018
2/2
金曜日

原書は、I Capture the Castle(1948)。イギリスの田園に溶け込むような古城の四季をめぐる情景が思い浮ぶ。イギリスに旅行したことはあるが、古いものをきちんと伝承していくスタイルがあり、頑なまでに伝統を守っていこうという姿勢は日本も学ぶところ多し。主人公のカサンドラの恋い焦がれながら、家族を中心とした日々が新鮮で、どちらかといえば前半の貧乏生活をしている家族が僕には共感できた。

 (ガーディアン必読1000冊:コメディ 51作品読了/1,000)

カサンドラの城
ドディー スミス Dodie Smith

4931284930

関連商品
眠れる虎
ラークライズ
秋のホテル (ブルックナー・コレクション)
嘘 (ブルックナー・コレクション)
ある人生の門出 (ブルックナー・コレクション)
双子座の星のもとに
逃げ出したプリンセス〈上〉 (創元推理文庫)
逃げ出したプリンセス〈下〉 (創元推理文庫)
わたしはこうして執事になった
ささやかで大きな嘘〈上〉 (創元推理文庫)
by G-Tools
登録情報
単行本: 557ページ
出版社: 朔北社 (2002/12)
言語: 日本語
ISBN-10: 4931284930
ISBN-13: 978-4931284937
発売日: 2002/12
著者からのコメント
少女小説の幻の名作、初の日本語訳  1930年代、イギリスの荒れた古城に住む17才の少女の物語ですが、場所も時代も年代も越えて楽しめます。誰もが子供から大人へと成長するときに味わう、無邪気な楽しみへの決別やほろ苦い初恋が、コミカルでロマンチックな舞台装置の中、主人公カサンドラの三冊のノートに綴られる日記の形で展開してゆきます。ぜひご一読下さい。



Copyright (C) 2018 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.