ブックオフの100円本。タイトルだけ見て買ったのだが、そこそこ面白いではないか。史実と空想部分を併せている。ロシア皇帝ニコライ二世の四女、アナスタシア・ニコラエヴナが”実は生きていたのだ”という架空もストーリーの大きな軸となっている。幾分、解説がくどいきらいがないわけではないのだが。
内容紹介 湖から一夜で消えた軍艦。秘されたロマノフ朝の謎。箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。巨大軍艦はいかにして“密室”から脱したのか。その消失の裏にはロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアと日本を巡る壮大な謎が隠されていた――。御手洗潔が解き明かす、時を超えた世紀のミステリー。